pua nānā lā

おひさまのような花

◇「真夏の夜の花」考察

 

“真夏の夜の花の

「違うんだ、そうじゃない」って

結局一体何が違うんだろう”

 

とあるフォロワーさんのこの一言が

なんだかとっても胸に引っかかった。

そして思った。それな、と。

 

真夏の夜の花」と言えば、PLAYZONEが生み出した名曲。しっとりとした曲調ながらダンサブルなアレンジが効いた「踊れるバラード」の鉄板で、公演では振付助手としても活躍する屋良朝幸と通称「窓系列」と呼ばれる大人のジャニーズJr.、ふぉ~ゆ~・They武道・M.A.Dが圧巻の表現力で魅せる、知る人ぞ知る人気ナンバー。余談だが、私もPZのオリジナル曲の中ではこの曲が一番好きだ。シャッフルでこの曲がかかると必ず1回はリピートするし、映像も多分一番回数見てる(※担当不在)。だから、青山劇場でのラスト公演でセットリストにこの曲が入っているのを知った時にはかなり嬉しかったのを覚えている。

 

さて、この曲の歌詞だが、何と言ってもドラマチックだ。公演では出演者の切ない表情も想像力を掻き立て、一曲終わるとまるで映画を一本観たかのような気分になった。言葉選びも美しく、タイトルにぴったりのつややかな世界観に引き込まれるが、確かに冷静に見ると気になる点は多々ある。通して聴けばストーリーはそれなりに掴めたように感じられるのだが、いざ説明しろと言われると意味わからんからできまっせーんだ。そこで、以下にこの曲の歌詞に描かれたストーリーについて勝手な解釈を含めて考察していきたいと思う。

 

◆◆◆

 

「誰か まだ待ってるの?」

「風が少し変わったね・・・」

「違うんだ、そうじゃない」

 

…会話が全く成り立っていない。まず、どのかっこが誰の台詞かもわからない。ここでは仮に登場人物が男女一名ずつであると想定しよう。第一印象では言葉遣いなどから見て順番に女、女、男あるいは男、女、男だろうか?

 

「月明かりが青いなら」

「こんな夜、君にあげる」

「見てごらんよ、ねぇ」

 

…さらに謎は深まる。ここまでの台詞とも繋がる気配がまるでない。しかし、後に「僕は君を離さない」という歌詞が出てくることを踏まえると、二人称「君」を使うのは一人称「僕」であると考えるのが適切と考えられる。最初のかっこは「…なら」で終わっているが、一度かっこが閉じられることで後に続く「こんな夜、君にあげる」「見てごらんよ、ねぇ」とは繋がっているようないないような微妙な距離感が生まれている。改行のバランスなどの体裁を整えるためあえてばらされているが、同じ人物の台詞なのだろうか。歌詞はBメロへ続く。

 

La La La・・・

聞こえてるよね

La La La・・・

美しい人

(I'll see you in the moonlight)

 

…「僕」の台詞と捉える。聞こえてるよね?と問いかけるということは、つまりここまでの間「僕」と「君」の間で会話は成立していない。少なくとも「僕」に「君」の声は届いておらず、その上で彼は問いかけているのだということがわかる。そして、後に繰り返されるキーワード、 “ I'll see you in the moonlight"。「僕」は、月明かりの下で「君」に会えると知っているのだ

 

I see you, I see you, I see you

朝が来るまで

I see you, I see you, I see you

そばにいるから

 

…“ I'll see you ”のリフレインは“ I'll see you in the moonlight”から派生しているものと思われる。繰り返すことで、祈りの声が響くような風情を醸し出している。それに挟まれたメッセージは、「朝が来るまで そばにいるから」。逆に言えば、朝が来たら二人は離ればなれになるのだろうか?それはなぜなのか。

 

「君はいつもそうしてるの?」

「そんな眼で見つめないで・・・」

「時計は捨てようか」

 

…男、女、男。あるいはすべて男の台詞だろうか。ここまで二人の関係性はそれなりに親密なものであることを予想していたが、「君はいつもそうしてるの?」という問いかけから伺う限り「僕」は「君」のことをたいして良く知っているわけでもなさそうである。しかし、「月明かりの下、朝が来るまでの逢瀬」というシチュエーションと「時計は捨てようか」という台詞を合わせて考えると、やはり二人はお互いに恋をしていて、どういうわけか朝が来たら別れなければならない状況の中で限られた時間を共に過ごしている、というような状況のように思える。歌詞は続く。

 

「誰にも知られたくないから」

「君の香り、美しい」

「もう隠さなくていい」

 

La La La・・・

聞こえてるよね

La La La・・・

美しい人

(I'll see you in the moonlight)

 

…ここまでの流れを踏まえると、やはりこの歌詞は「僕」と「君」のやりとりではなく、一貫して「僕」の台詞(あるいは心の声)なのだろう。だとすると、あまりに一方通行で、前述のように「お互い恋している」と考えるのは難しい。この男は夜中になんの返答もない何かに向かって口説き文句のような言葉を投げかけ続け、しまいには「違うんだ、そうじゃない」と謎の言い訳までしているのか。怖い。警察呼びますよ。しかし一方で、その相手は「存在さえしない」というわけではなさそうだ。「君はいつもそうしてるの?」という問いかけや「美しい人」という表現から察するに、可視的なものであることは間違いなさそうである。美人をナンパして、フルシカトされてるのに「そんな眼で見つめないで…」などとほざいて大勘違いしているイタいナルシスト男の歌なのだろうか…そんなのヤダ……

 

I see you, I see you, I see you

朝が来るまで

I see you, I see you, I see you

花を咲かせて

 

…ここで初めて「花」というワードがでてくる。考察は次のRAP部分踏まえて行う。

 

始まりは月明かりの中

咲いた君に振り向いた真夜中

はかなげな瞳に、その香りに

愛してしまった、一思いに

 

一夜の恋だと知る由もなく

身勝手な夢を止めることもなく

君のすべてを奪い去った

そう、誰にも知られず

 

美しく咲いた花のように

僕だけのものに落ちるように

変わらない かざらない

二度と変わる事のない

言葉なんか必要ない

僕は君を離さない

 

…この部分はこれまでと同様に問いかけるような口調でありながら、内容としては説明的で独白めいている。

「君」との始まりの日の事を思い出す「僕」。「咲いた君」や「その香り」という比喩から、この曲における「君」は花を擬人化した対象なのだと考えられる。しかし、いくら擬人化して表現しているとは言え、「美しく咲いた花のように」という直喩は実際の花の美しさを愛でる言葉としては不自然である。さらに、「はかなげな瞳」や「そんな眼で見つめないで…」という具体的な体の部位を指す表現からも、「僕」の目に映る「君」はやはり人の形をしていて、そしておそらく美しい女性なのだろうと考えられる。

また、現在の「僕」は「月明かりの下で(in the moonlight)」「朝が来るまで」しか「君」といられないことを知っているが、回想の中では「一夜の恋だと知る由もなく」と言っている。つまり、初めて会った時「僕」は「君」の正体を知らないまま「一思いに愛してしまった」が、今は彼女の秘密を知っている。そして、その事実を受け止めた上で最終的には、「言葉なんか必要ない 僕は君を離さない」とこれからも彼女を愛していく決意をするのだ。

 

◆◆◆

 

真夏の夜、月明かりの下で咲く花とは…?

 

ここまでで、大分おおまかなストーリーは見えてきた。真夏の夜の月明かりの下佇む、花のように芳しく美しい人。そんな彼女に魅かれた男。男は恋に落ち、夢中になり、彼女を自分のものにしようとした。しかし、その後で彼は彼女の本来の姿を知る。儚げで可憐なその姿に隠された秘密を知った上で、それでも彼は彼女を愛し続けることを決め、返事のないことを知りながら愛しむように彼女に語りかける。

 

では、「君」の隠された秘密、本来の姿とは一体どんなものなのだろうか?

 

月下美人」という花がある。

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サボテンの仲間で、真夏の夜に純白の大きな花を咲かせる。花言葉は「儚い恋」「儚い美」「繊細」「快楽そして「つややかな美人」。豊かな芳香が特徴で、日が落ちてきた頃、香りでこの花が咲いているのに気付くことがあるという。初夏~秋口にかけて満月の夜にだけ咲くと言われ、時には何年も種のままで過ごしたのち、雨水のしずくを受けて一斉に開花する砂漠の花の遺伝子を受け継いでいる。美しい花は、朝がくるとあっという間にしぼみ、そしてその間めしべに他家受粉が起きなければそのまま散ってしまう

 

あまりにも、「真夏の夜の花」における「君」の姿に重なるものがないだろうか。

 

仮にこの花をモチーフにして曲のストーリーが展開していると考えると、色々な点で合点がいく。

例えば、真夏の夜の空気に少しだけ秋めいた匂いを感じて「僕」は思わず「風が少し変わったね」と口にする。しかし、秋が来れば次はいつ咲けるかもわからない「君」はそれを聞いて悲しげな表情を浮かべる。だから、「僕」は咄嗟に「違うんだ、そうじゃない」と弁解したのではないだろうか。

また、仮にこの花が咲いたのは「僕」に会った日が初めてではないとすると、朝が来ても散ることなくこうしてまた咲いているということは以前にも愛し合った誰かがいたのだろうとわかる。「僕」はそれを察していて、物思いに耽る彼女の様子を見て「誰かまだ待ってるの?」尋ねたのかもしれない。芳しい香りも白く美しい姿も、そしてその花言葉も、あらゆる点においてこの花は「君」のイメージにぴったりマッチするのだ。

 

儚くも美しい「月下美人」。

真夏の夜に「僕」と出会い、魅かれ愛し合い、

だからこそ彼女はまた咲くことができる。

そして彼は月明かりの下、彼女を決して離さず、

二度と変わらず愛し続けると誓う。

…たとえそれが、ごく限られた時間であっても。

 

 I see you, I see you, I see you

 次の月夜も

 I see you, I see you, I see you

 君を離さない

 

二人の運命は切ないが、

彼が彼女を愛し続ける限り、きっと二人はまた逢える。

 

真夏の夜の月明かりの下の、ある純愛の物語である。

 

「真夏の夜の花」

作詞:拓井 賢

作曲:Ellie Wyatt / Phillipa Alexander / Paul Drew / Greig Watts / Pete

◆ ROAD FROM PLAYZONE…(4)

 

続いては…

 

ROAD FROM PLAYZONE

     ~Where we were & Where we go~

13/12 Travis Japan公演初日

 

【 set list 】

M1 OVERTURE

M2 4U /KAT-TUN

M3 百花繚乱 /Hay!Say!Jump

M4 さくらガール /NEWS

M5 サクラ咲ケ /嵐

M6 恋は匂えど散りぬるを(川島・吉澤) /Kinki kids

-INT1-

M7 Summer Splash /嵐

M8 SHOWER GATE /ABC-Z

M9 ERO -2012ver.-(森田・阿部)/山下智久

M10 夏日憂歌(兄)/SMAP

M11 夏の名前(弟)/嵐

-INT2-

M12 秋 /男闘魂組

M13 夕闇トレイン /関ジャニ∞

M14 恋よ(仲田・宮近)/タッキ―&翼

M15 怪・セラ・セラ(七五三掛・梶山・中村)/山下智久

M16 僕はVampire /Hay!Say!Jump

-INT3-

M17 Heartful Voice /タッキ―&翼

M18 雪が降ってきた /SMAP

M19 Silver Bells(仲田・七五三掛・梶山・中村・阿部) /V6

M20 シンデレラクリスマス(森田・川島・宮近・吉澤) / Kinki kids

M21 真冬のナガレボシ /NEWS

-挨拶-

M22 DREAMS /NEWS

ENC1 スキすぎて /Sexy Zone

ENC2 C=Normal /舞闘冠

ENC3 High five /中山優馬

 

Travis Japanにとって1stコンサートとなる今回の公演のテーマは「四季をめぐる旅」。ん、なんかどこかで聞いたことあるような。あれ、もしかしてこの流れ13月探しに行っちゃう…?そう思った人、おそらく一人や二人じゃないはず(笑)ジャニーズにありがちなテーマだけど、やっぱりこういうの好きだ。何より、普段あんまり聴く機会のない楽曲の良さを再発見できるところがスバラシイ。実際今回も、改めて聴くとめちゃくちゃいいなと思ったナンバーがいくつもありました。そもそも、Jr.コンの魅力の一つってそこかなぁ、と昔から個人的には思っていて。オリジナル曲がない(あるいは少ない)から、どうしても先輩の曲がメインになってくる。ジャニーズのすごいところって、それによって何度でも新しい輝きを見せてくれる曲が本当にたくさんあるんですよね。どれもこれも驚くほど色褪せない。中にはオリジナルよりもカバーの方が有名になってるものがあったり、繰り返しカバーされてる名曲なんかは世代によって「この曲と言えばこの人(グループ)」という認識が異なったりして、一曲一曲がそういうストーリーやヒストリーを持ってる。この深みって、1年や2年じゃ絶対に出せないじゃないですか。だからこそ面白いし、なんていうか、とてもゴージャスだなぁと思うんです。それは、今回改めて感じたことでした。

あとはやっぱりなんてったって、いろんなかわいい9人、かっこいい9人が見れたのは何より最高にうれしかったなぁ、、Jr.の現場って限られてるから、場合によっては毎年ほぼ決まった時期にしか見れなかったりするじゃないですか。それを、今回は一年分いっぺんに見せてもらったような感じで…この上なく贅沢な気分というか。だって、こんなの見せられたらTravis Japanのファンの子たち、これからはきっとどの季節にも彼らのこと思い出しちゃうんじゃないかなぁ。例えば、満開のさくらの花を見上げて。あるいは夏の近づく匂いを感じた瞬間とか、落ち葉を踏む音を聞いたとき、雪の舞う街の中で…。そう考えると、ずるいなぁと。そして、しあわせだなぁと。そんなことを想った、素敵な時間でした。

 

 

それでは以下、公演のレポです。

 

【M1 OVERTURE】【M2 4U】

イントロがかかると、暗転状態のステージに桜色のピンスポがあたる。

予感がはじけたあの日あの場所あの瞬間

歓声の中最初にステージに現れたのは森田・阿部・宮近。

五感のすべてがきっと知ってためぐり逢い

その後、A・Bメロの歌割ごとに仲田・七五三掛・梶山→川島・吉澤・中村の順番で二手に分かれて袖から出てきて…サビで全員ステージ中央に揃って踊りだした瞬間、鳥肌立った。うまく言えないけど、うわーートラジャコンなんだって。9人揃って、ぎゅっとステージに集まったときの輝きが圧巻で。あぁこれは、Travis japan、始まっちゃってんなと。

衣装はHay!Say!Jumpのおさがりの、ライトと同じ桜色のスーツ。そう、ちょうどぴったり9着。ま、まばゆい…!と思わず手を合わせました。じゃんぷちゃんありがとう。(泣)

間奏で自己紹介。

 

森田「もりたみゅうとでーす!きょっ、きょうはさいこうないちにちにしようぜぇー!(トリプルターン)」

 

川島「どーもー川島如恵留ですっ!みなさん一緒に素敵な思い出つくりましょうっ!(バク宙)」

 

七五三掛(無言で耳に手をあてて歓声をねだる)\しめちゃーーーーーーーん!/「(にっこり♡)しめちゃんでぇす♡(にゃんこポーズ)」

 

仲田(しめの自己紹介をのぞきこんで、キメポーズと同時に「やられた…!」って胸を押さえて気絶するふり。隣のうみんちゅに肩ポンポンされてハッ!って目開けて、フレジュ喋りで)「あ、えっと、沖縄ジャニーズジュニアの仲田拡輝ですっ、えっと、特技h(ここで顕嵐カットイン)」

 

阿部(早速ふざけ倒す拡輝おじいにウケながら)「阿部顕嵐でーす!あれ、声足りないんじゃないの~?!」\キャーーーーー!!/「その調子で最後まで盛り上がっていきましょう!!」※ちなみにオーラスでは「見てくださいよこの腰振り~~~(cv.レイザーラモンHG)」をぶっこんできたそうな。大事なもの失くした顕嵐強い。

 

梶山「梶山朝日でーす!みんな~盛り上がる準備できてる?」\いえーーーーい!/「いいこ。今日はアツーイ夜にしようぜ♡♡(ウインク)」

 

中村「あっ、中村かいとです!!」(隣の拡輝にニヤニヤしながらなんか言われる)「…えっと、一発芸します!(8人一斉に手をバツしたり横振って「いいよいいよやんなくて」www)「えぇーーーーー!!!(ニタニタ)」

 

吉澤(うみんちゅのグダグダにちょっと呆れ笑いしつつ)「どうも、吉澤閑也です!…みんな、まっててくれてありがとー!最後まで楽しんでってください!!」

 

宮近「やっとまわってきたーー宮近海斗でぇーーーす!!(笑)Travis japan 1st concert、みなさん声出していけますかーーー?!」\キャーーーーー!/「OK!それじゃあ今日は、僕たちとの “4つの季節をめぐる時間の旅”、最後まで一緒についてきて下さい!!!!」

 

やっと全員続けてできたね!!!その他ツッコミは各自でお願いします(雑)。なにはともあれ、この宮近のしれっと放った一言で、察しの良いヲタクは13月を探しに行く心の準備を始める。間奏後の歌割は、亀梨くんソロの大サビが絶対このパートのためにボイトレしたやろな如恵留。うまい。このキーを地声で引っ張る意地はさすが…しょっぱなから如恵留ってた。Cメロの「君にKissを…」は顕嵐。ラスサビの「You’re my last girl.. It’s you!」は美勇人。二人して平然とウインクとかかましてくる。はやくも死者120人前後にのぼる客席。目の前の席にいた顕嵐担のおねえさんも早速犠牲になりました…。

【M3百花繚乱】

あ、もうこれ完全に13月探すやつだわぁってなる会場。いやーしかしこの曲はいいです。ものすごくドラマチック。振りはほぼJumpが少クラとかで踊ってたまんまかな?「尚も激しく舞う乱れる花びら…」のところで前列が膝立てて座るフォーメーション(伝わるかな…笑)のところとか、これ絶対9人いるからこその迫力だよなぁと思ったり。大サビの山田くんパートは宮近くん。「…儚く~♩の声の出し方が最高に切なくて綺麗だった。

【M4 さくらガール】

仲田・七五三掛「でも僕にとってはぜんぶ忘れない、きっと一生忘れない

きれいな音色でハモるんだわこれが~~~~~(号泣)しめちゃんのリードに拡輝がそっと寄り添うから、溶けるように声が重なって。

中村「散りゆくからきれいなんだってさ

梶山「そんなこと知らない僕に何が出来たって言うのさ

ここの歌割りもね…!頬にかかった髪の毛でうまく見えない俯いたうみんちゅの切ない表情とか、こんな時ばっかり年相応な初々しい青さ全開で年下の男の子する朝日とか。バックに教室の景色が見えるようなあまずっぱさで、なんか、若いっていいなぁ。恋っていいなぁと思ったよ…。(遠い目)ダンスはオリジナルの手振りを生かしつつところどころより細かい振りをつけて…、意外にダンサブルなアレンジをうまく生かしてて、なんともいい感じな仕上がりに。

【M5 サクラ咲ケ

無条件に何かしらやる気が出ちゃう曲。ベタだけど、受験生の時ヘビロテしてたなぁ。そんな風に、一度はこの曲に励まされた記憶のある人って多いんじゃないだろうか。サビの拳をあげて裏打ちするノリ方なんかも一体感が生まれて楽しいし、RAPで一気にテンションが上がってく感じも快感。

今まけば種花咲かす やった後言うならまだわかるんだ

そうそりゃ時間なんてのはかかる 春には大きな花を咲かす

これ川島さん(現役青学生・芸能活動と学業を両立させつつ3年前期までに必要単位を修得しすでに卒業確定済)に言われたらえげつないほど説得力あるよね……。

【M6 恋は匂えど散りぬるを(川島・吉澤)】

美しいナンバーでした。それに尽きる。この曲のPVのCGがすごく印象に残っていて…満開の桜の下で水しぶきをあげながら踊るKinkiの二人が恐ろしく二次元ですごく好きだったんだけど、なんだかその姿に重なるようで。サビで歌詞が女性目線(というより、「僕」目線の回想の中でサビの部分は「あなた」の話した台詞みたいなイメージなのかな?)になるところの切り替えというか、二人の表情の変化が見事でした。「恋は儚いわ」「涙愛しいよ」っていう色っぽい言葉の端々と二人の目線の流し方がなんとも女性的で艶っぽかった一曲。

【INT1】

のえしずが捌けたあと、次々ステージに出てくる森田・宮近・梶山・中村・阿部。

宮近「いやぁ~~~春っていいよね!!」

梶山「いいねぇ。俺春いっちばんすきだわ。」

中村「(おだんごもぐもぐ)」

森田「おまえなにくってんだよ(笑)」

中村「えぇ~?春と言ったらお花見でしょ(ニタニタ)」

阿部「自由(笑)いやでもいいよねお花見。じゃあ、このへんで一旦座ってゆっくr

「「「「「夏だ~~~~!!!!!」」」」

南国柄ハーパン×Tシャツの他vis Japan乱入。しめちゃんは頭にサングラス着用、しーくんは浮き輪着用。この衣装になって気づいたけど、みんなグッズのラバーバンドしてました!(※◆ ROAD FROM PLAYZONE…(1)参照。)PZのラバーバンドと重ね付けしてるちかんちゅかわいい。

仲田「え?何やってんの?」

宮近「いや、お花見…」

仲田「何言ってんの、今夏だよ?(笑)」

森田「は、ちげーよ、はr」

七五三掛「夏だよ!!!」

森田「ちょ、ちょっとまって、わけがわからない。」

仲田「俺らだけじゃないからね?如恵留と閑也もだからね??」

吉澤「夏だね、おれこんな恰好しちゃってるからね。」

川島「うん。ほら、5人も早く着替えてきて?」

「「「「は~~~い」」」」

仲田「素直(笑)」

七五三掛「よし、みんなで海いこう!」

【M7 Summer Splash】

さま~~~~すぷらーっしゅ!!!!!

この曲たのしいよねぇ。でも本人たちが一番楽しそうだったなぁ(笑)「(行こう!)街から離れ しぶきを浴び浮足立つ浜辺へ~アツアツの想い芽生える夏なんだ」のメインRAP部分歌う宮近だったんだけど、その周りを囲んで()部分歌う8人のテンションがえぐいほど高くて、完全に笑わせにいってて。最後の一節で宮近が笑いすぎて歌えなくなったところですかさずうみんちゅの背中を押す拡輝(笑)ニヤニヤしながら「ふふふふはずさ!アツアツのふふんふふふふなつなんだ!!!」で乗り切るうみんちゅ(笑)しめちゃんと美勇人は端っこで爆笑してるだけの簡単なお仕事してるしほんともう……いいけど許すけどかわいいから……

【M8 SHOWER GATE】

水しぶきの飛ぶプールサイドにいるような、どこからともなく日焼け止めのにおいがしてくるような、そんな夏の特別な空気感をつめこんだみたいな一曲。「溢れ出す言葉で愛をお届け♡」なしめちゃんにノックアウトされる人ちらほら。如恵留は「そう思い通りに伝えたいけど~」の塚ちゃんパートをGETしてご満悦でした。

【M9 ERO -2012ver.-(森田・阿部) 】

前の曲の途中でこの二人だけ捌けたからまさかなぁとは思ったけど。黒スーツ×柄シャツ(ボタン全開)×ハット姿で彼らが出てきたときの会場の歓声けたたましすぎて地球割れるかと思ったよほんとに…。まさかね、くっつけてくるとは。そしてこのナンバーをチョイスしてくるとは…。なんてったって歌詞があの野島先生、そしてアレンジは今を時めくMr.ヒャダイン。そこにあらみゅでしょ?正直、チートですよ。ストリングスの効いた高級感のあるサウンドとあでやかな言葉の響きのなかで、またあの二人が上手に泳ぐからねぇ……。なんていうか、悔しいほどうまいなぁと思いましたね。きれいな色のついた透明のプラスチックみたいな、そんなどこかフェイクっぽいセクシーさ。=エロっぽさ。

阿部「恋なんて使い捨てカイロのようね

森田「触れ合う熱が冷めれば 微笑んで、

森田・阿部「「バイバイ……」」

「経済効果1.5億円!!」みたいな見出しつけたい背中合わせに乾杯。

【M10 夏日憂歌(兄)】

これまたニクい選曲。美勇人が好きだと言っていた、SMAPさんの名曲「オレンジ」のその後を描いたナンバー。いくら「兄組」とはいえまだまだ二十歳そこそこで、大人になってあの頃を思い出す、なんてシチュエーションが似合うような年ではないはずの4人なのに、ずいぶん切なく踊ってくれたなぁと。コンテとかスロージャズ系のしっとりした振りを、あんなに雰囲気よく踊れるジャニーズJr.って何人いるのだろうか、、

森田「過ぎ去りしdays 駆け抜けたways憧れ泣いた

川島「あの夢は誰が手に入れたのだろう

七五三掛「分け合えたtruth 面影はblues

仲田憂い傷つきながら あなただけ愛していた…」

拡輝の憂いを帯びた伏し目がちの微笑みって、米国タイム誌が発表するこの世の中で最も美しいもの100に絶対入るよね、確信した…。

【M11 夏の名前(弟)】

イントロでかなり沸いた会場。すきなひと多いんだなぁ、この曲。Bメロの「一番好きな服だけを、昨日の夜カバンに詰めた」で一個前の曲出てた顕嵐が薄手のジャケット羽織りながら汗ひとつかかず颯爽と出てきたのクールだった。そよ風かお前は。なんだか後味の良いさわやかな切なさが弟組のはじけるような若さにぴったりで、「My friend, Dear friend.」で高音があがりきらなかったり、ちょっぴり不安定な音程のあどけなさも魅力の一つになってたんじゃないかな。嵐の曲らしい、リリカルなRAP→Cメロという展開もすき。厨でもなんでもないんだけど、あらちかの、向き合って「君と出会ったこと」「離れても忘れない」からの二人で前見て「「いくつか過ぎてた夏の名前忘れないだろう~」」には思わず「これがあらちかジャスティスってやつか…」と心の中でつぶやいてしまったよ。

【INT2】

 気づけば夕暮れのような落ち葉のような、暖色のライトで照らされるステージ。BGMはマッチさんの「夕焼けの歌」。とぼとぼステージに出てきた宮近くんがメロディーに合わせて哀愁たっぷりに踊りだそうとしたところで、反対袖から出てきたやきいも食べてるうみんちゅに激突。

宮近「びっっくりしたーーなんだよお前!なんでまた食ってんだよ!!」

中村「えぇ?だって秋と言えば食欲の秋じゃん(ニヤニヤ)食べる?」

宮近「いらねぇよ(笑)……はぁ。」

中村「あれ、なんか元気ないねぇどしたのぉ?」

宮近「なんか…なんだろ、わかんないけど、訳もなく切なくて…なんだろうこの気持ち…」

二宮金次郎のごとく本を読みながらでてくるメガネ男子な如恵留。宮近にぶつかる。)

宮近「わっっ!びっくりしたぁ。今度は如恵留くんか。相変わらず勉強すきだね…」

川島「なんてたって、読書の秋だからね。それより宮近、悩み事?」

宮近「いや別に…」

川島「そうか、秋になるとなんで切ない気分になるかって?」

宮近「聞いてんじゃん…」

川島「説明しよう!秋になると切なくなるのは、僕たちの身体の中の1年時時計が働くからなんだ。植物は身をつける時期になり、動物たちは子孫を残すために産卵や出産の時期に入る。秋は生き物たちが次の世代へと世代交代にはいる季節なんだ。一方、平均寿命が比較的長い人間は、身体が冬に向かって準備を始める。その時身体の中では、修復と再生の一環として自律神経の働きが活発になり、瞑想神経が通常より盛んになる。その結果、秋は誰もがついつい物思いに耽りがちになるんだ。また、気圧の低下や日照時間の減少も大きく関係していt(ここで他vis japanが楽器を持っておもむろにステージに現れ次の曲のイントロが始まる)

【M12 秋】

これですよ。満を持して結成されたTravis Japanバンド!!(コントしてた4人もしれっと楽器を持って定位置に。うみんちゅが小道具のやきいもをさりげなく新聞紙に包んで足元に置いたのがソーシュールだった…)リードギターにしめちゃん、ベースに美勇人、キーボードに如恵留。メインボーカルが顕嵐でサブボーカルが拡輝。ここまではまぁ、わかるとして。他の4人がすごかった!しーくんのドラム(こばみずに教えてもらったりしてたらどうしよう…ゴクリ…)も、かじんちゅブラザーズのサイドギター(あーでもないこーでもないけんかしながら二人で練習してたら超かわいい)も、見事でした!!宮近のパーカスもさすがのリズム感、非常にいい感じで…。がんばったんだねぇ(泣)EXシアターかここは(号泣)やっぱり、バンドできると本当に芸風が拡がるなぁと。人数を活かしたボリュームで見栄えがするし、とにかくすごくよかった。選曲の渋さも絶妙!これかっこいいんだよね本当に。サビの「JUST SAY GOOD BYE.」で全員の声が合わさるところの爆発力とかそれこそトリハダものだったし、Cメロの「やがて雨はあがるはず 別々の生き方輝かせて」はブルーの照明に溶け込んでいくように顕嵐と拡輝の声がすごーくきれいにハモってて。ダンスもバンドも出来ちゃうなんて、ちょっと最強すぎじゃない?Travis japan。しめちゃんが奏でるアウトロのギターの旋律が、上がりかけの秋の雨みたいに悲しくしっとりとしててなんだか今も耳に残ってる。

【M13 夕闇トレイン】

これもバンド形式で。ベースとギター2本、そしてドラムが一緒に刻むビートにしびれる。特にドラムはこれぞ太鼓の達人!って感じで(笑)手数が多いわパターンがころころ変わるわだから、しーくん相当大変だっただろうなぁ。初日後閑也担の友達に見どころを聞かれて、Aメロの最後のスネア8分連打と、サビの♪twilight trainのメロに合わせてハイハットネア・バスドラ4分でダンダン・ダンダンって刻んでるところがかっこいいよって教えてあげたのに、彼女は終演後「ごめん、真剣な表情がかっこよすぎて食い入るように見つめてたら全然音聞こえてこなかった…普通に汗浴びたかった……」って言ってました。

【M14 恋よ(仲田・宮近)】

言うなれば、Travis Japanのおしゃべり担当とおちゃらけ担当。そんな二人が組んでこういう曲を選ぶって、それだけでもうずるいでしょ?でも、さらにずるかったのが演出で。今回彼らが自らの見せ場にもってきたのは、滝沢歌舞伎に代々伝わる伝家の宝刀「影絵」。一番はピアノの音のみで、スクリーンに投影させた四つの手の影が次々に姿を変えて遊ぶ。すこし簡単にしてたけど、ほぼ滝沢演舞城2013の振り(?)のまんまだったかな。義経のパートが拡輝、三郎のパートが宮近くん。二人のつくるうさぎがそっと近づいてくすぐったそうに口づけるところとか、本当に繊細でかわいらしくて、きゅんとするしかなかった…。鳥の羽ばたきなんかも、力強いのに伸びやかで素敵で。二人とも、結構手首がほっそりしてるのに手がしっかり大きいから映えるんだよね。楽しくって思わずスクリーンを夢中で見ちゃいそうになるのに、流れる汗そのままに映った影を見守る拡輝と宮近の横顔はいつになく真剣で、そっちはそっちでものすごいかっこいいから、目が二つしかないことを呪いました。そして、一番が終わるとゆっくり立ち上がって歌いだす二人…。

宮近「もうらしくない君を、僕の腕で包んでいられない

拡輝「悲しくても苦しくても泣いたりできない恋よ

なんて、センチメンタルな。すすり泣く声がかすかに響く会場。だけど、お互い歌ってない時には少し下がって軽く振りをつけてみたり、サビでは目を合わせてちょっと微笑いながらハモったり。ウェットになりすぎない絶妙なバランス。適度な自由さ。そんな二人が残してくれた、秋の夜風のように心地いい余韻に浸っていると…。

【M15 怪・セラ・セラ(七五三掛・梶山・中村)】

トリックオアトリート!怪・怪・怪~ケセラセラ

歌い上げたひろちかが捌ける前に乱入してきたのは、魔女っ娘しめちゃん、朝日ゾンビ、ドラキュラうみんちゅ。なにがかわいいって、本人たちがめちゃくちゃノリノリなこと。(笑)しめちゃんはとんがり帽に杖もってきゃぴきゃぴ。朝日はゾンビメイクでいつもの1.5倍の顔面濃度だし、うみんちゅはシュッとしたスタイルにドラキュラマントが似合う。なんだこの楽しいハロウィンパーティーは!そして、冒頭で「お菓子くれなきゃいたずらするぞ!」と言っておいて、なぜか客席降りしてキャンディーに見立てたボールを配り歩く。ひとり5個くらい持ってたのかな?これがオリジナルの包装紙に包まれてて超かわいいとネットで話題になったから、二日目からこの曲では通路横が戦場になったそうな。どっちがオバケだか……。

【M16 僕はVampire】

ダッダッダ ヴァンパイアー♪

\ゥギャァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!/

だからどっちがオバケだか。いや、でも、無理ないですよそうなりますよ。私も興奮してなんかよくわかんない声出したし、いつも以上にへんな顔してた気がする。これ出しちゃう。あ、そう、このとっておき出しちゃう…。

川島「満月の夜恋の迷宮へ招待

仲田「誰も知らない本当の僕の正体

わあああああああああああああ。いや落ち着け、ただのヴァンパイアじゃん?全然普通じゃん?

顕嵐「コントロール効かないほど君ばかり見つめてる

宮近「身動きできないほどこの手で強く抱きしめたいよ

は、はは…なんだ、やっぱりただのめちゃくちゃかっこいいヴァンパイアじゃん…

「「「「「「「「「僕はvampire 君はTarget」」」」」」」」」

ギィヤァァァアァァアァアァァかっこいいぃぃぃぃ好きいいぃぃぃぃ血吸ってぇぇぇぇ

…いや、ほんとにそれくらいすごかったんですって。破壊力が。マジでマジで。「噛みつきそうなKissが止まらない」で手の甲で唇拭う美勇人とかね。もちろん「Vampire…」は9人分。自称セクシー路線、朝日の気合いの入り具合がさすがでした。これ、頼むからDVD化してくれ…5万なら即決します…。

【M17 Heartful Voice】

全員が捌けたステージ。一瞬シーンとする会場。すると、空から……?

ふわふわと落ちてくる雪(の結晶型の落下物)と共に始まったのはこの曲。一緒に手振り踊れる曲って、やっぱりいいよね。カジュアルだけど全員白で統一した私服系の衣装に、それぞれニットキャップやマフラーをしてる姿が等身大でキュートでした。

君が好きと、言葉にした」「白く染まる街の中で

その声だけ響いていた」「そして君はうなずいた

まるでドラマのワンシーンを見てるような。あんな風にはにかんだ笑顔で目を合わせられた日には、本当に世界に二人しかいないみたいな、そんな気分になっちゃうよね。思わずそして君はうなずいちゃうよね…。

【M18 雪が降ってきた】

メドレー形式でたたみかけるように。この曲って本当に、よくこういう歌詞をつけたなぁと思わずにはいられない。かわいくてポップな曲調に似合わないようにも思える、失った恋の物語。だけど不思議なほどハマる。秀逸だよなぁ。残念ながらバスケはしてなかったんだけど(笑)いかにもJr.ぽい振りを余裕綽々にキメキメで踊る姿を見て、あーやっぱりこの人たちダンスの精鋭だなぁってなんて思ってると、途中で捌けるひろしめかじあらんちゅ。

【M19 Silver Bells(仲田・七五三掛・梶山・中村・阿部)】

サンタ姿ででてきた5人にいっそう沸く会場。これ、ジャニーズクリスマスソング界における裏ボス的存在だと思う。絶妙にかっこよくてかわいくて。クールなAメロは雪の振る夜を思わせるんだけど、Bメロでじわじわとあかりが灯って、サビで一気にクリスマスの街並みにイルミネーションが点灯するような展開。坂本くんパート「星のChristmas tree~♪」で拡輝サンタの美声が冴える。「伝えたい心のまま」であれどこのキムタクかな?ばりに胸をたたく朝日とか。「見つめ合うsilent night」でめっちゃ顔近づけて見つめ合うあらんちゅとか。最後はしめちゃんの「好きだって今なら言えるから」で全員KO。

【M20 シンデレラクリスマス(森田・川島・宮近・吉澤)】

おなじくサンタ衣装で現れた4人。そう、siver bellsが裏ボスならこの曲は帝王。谷本新さんの曲っていうのは本当に本当に…どうしてこうも胸をどきどきさせるんだろうか…。如恵留くんが「バイトして買ったイヤリング」なんてさ。妄想膨らむよね。「自分で稼いだお金でプレゼントしたい」ってママに内緒で勉強の合間を縫って麻布の高級レストランバーでピアノを弾くアルバイトしてくれたんだろうなぁ…あ、だめだ好きだ。あんまり華麗踊るから、見慣れた振り付けもなんだか特別に思えてくる。この4人、それぞれが自分の魅力を本当によくわかってるなぁと。しーくんの足さばきなんか、本当に軽くてもつれる感じが無くてきれいだし、何気ない手の付け方もおしゃれで。

宮近「ごらん、雪がやんで 星が瞬いてる

森田「ガラスの靴さえ僕たちにはいらない 普段着のままの君愛してるよ

ホストか!と突っ込みたくなるようなキザな歌詞だけど、サンタ姿だとなんだか可愛らしくて、しっくりきてしまうのがずるいよね…。

【M21 真冬のナガレボシ】

9人のサンタが勢ぞろいして届けるのは、つめたい空気に白く浮かんだ吐息のようなきゅんと切ないラブソング。トラジャって、昔のNEWSの曲が似合うなぁと。単純に歌割が合うっていうのもあるし、曲調や歌詞のカラーもなんかハマる気がする。Bメロのいわゆる「PPPH(パン・パパン・ヒュー)」なんかもヲタクがだいすきなやつで、なかなかあざといナンバーなんだけど、個人的にはAメロがすごくすきで。

仲田・川島「恋してる日は輝きに満ちていたよ」 

森田・七五三掛「どんなことも叶う、そんな気がした

阿部・宮近・吉澤「夜空へと手を広げ涙をぬぐった

中村・梶山「もうすぐこの雪は雨に変わる

って各々のユニゾンにそれぞれの魅力が生きててなんかじんわりきてしまった。

そしてそのまま、この曲のメロを使って一人ひとりお別れの挨拶。トリの如恵留くんが喋って、「みなさん、本日は誠にありがとうございました!!」と舞台調な挨拶をして深々とお辞儀したのと同時にぱっと照明が落ちて…

“I wish to meet you anywhere.”

【M22 DREAMS】

逆に聞きたいんだけど、泣かなかった人っていますか?ちなみに私はむせび泣きました。本編最後に、大事な大事な1stコンサートの最後にこの曲はあまりにもずるい。

仲田「なぜ涙あふれるの?言葉では言えない時

宮近「目の前に夢があるまだ誰もしらない夢が

川島「強く生きなくてはいけないよね

なんて一つひとつの言葉を大事に歌ってくれるんだろう。そして、サビで一気に9人の声が重なった瞬間。

 

進むべき道は自分で

そうさ自分の意志で決めればいい

「愛してる」

目をそらしたりせずに言えるように

 

ずっとTravis Japanについていきたいと思った。

七五三掛「なぜ笑顔こぼれるの?君のこと見てるだけで

森田「今すぐに知りたくて… ……。届かなくて

美勇人は泣き出しちゃうし。

吉澤・梶山・中村「優しくなれるのは強い心

朝日とうみんちゅも号泣で、しーくんが真ん中でふたりの頭わしゃわしゃ。

阿部「沸き起こるこの思い。いつの日にも僕を支える

 

進むべき道は自分で

そうさ胸に手を当て 振り向かずに

「愛してる」

透き通る空のように 言えるように…

 

あまりにも強く心にくるメッセージを残して、本編終了。

\We are Travis Japan!!!!!!!!!!!/

 

【ENC1 スキすぎて】

余韻に浸り、嗚咽があちらこちらで聞こえつつも徐々にトラジャコールが沸き起こる会場。

梶山「おいおいおい、泣いてる暇ねーぞーーーー!」

お前が一番号泣してたがなwwwwwそれに続いて次々出てくるメンバー。スタンドマイクをもって。てことは…?

宮近「みんなのことがスキすぎてーーーーーー!!!」

きました課題曲!!!鉄板!!!名門!!!ふぉ~ゆ~、They武道の公演と比べて圧倒的に踊ってる人が多い会場(笑)Bメロから踊り始めてたのは今回の中ではトラジャのファンだけだったかも…。

あいあいらびゅー♡/の流れは

阿部「俺以外見ないで…。」あざとい。

梶山「……まだ帰したくない。」トレンディ。

川島「これからもついてきてください!!」清廉潔白。

七五三掛「魔法の粉でしあわせにしてあげる、ちょちょっ♡」天使。

仲田「あっ、沖縄ジャニーズジュニアの仲田拡輝ですっ、すきなたべものh」天丼。

中村「(おいなりさんもぐもぐ)あ、ひとくち食べるぅ?……あげなぁい♡」痩せたデブキャラ。

宮近「もう離さないから(キメ顔)」林遣都

森田「(しーって黙らせてから)…愛してる♡」あざとい。

吉澤「愛してるよ…かぶったーーー…」不憫。

※翌日のMCであいうえお順なんだよ~と。たしかに。「おれ最後だとネタなくなんじゃん!昨日も考えてたやつあったのに美勇人くんが…」ってしーくんの講義は虚しくも却下される。

若干長いけど飽きずに最後まで全力で\あいあいらびゅー♡/しましょう。

【ENC2 C=Normal】

これはもう。十八番ですよ。沸きすぎてもはや煮える会場。アンコールにまでファンサ曲じゃなくてゴリゴリのダンスナンバーもってくる。そして、こんななぞなぞのような歌詞をここまでかっこよく昇華させちゃうあたり、やっぱりさすがTravis japanとしか。それにしても「Baby You&me 夢戸惑う」のあらみゅ、系列店の中で毎回売上1・2を争うホストクラブのナンバーワンが社長の誕生日パーティーで鉢合わせちゃった感すごいよな…。

【ENC3 High Five!】

一度捌けてからのトリプルアンコで盛り上がりはいよいよ最高潮。この曲を9人みんなで踊るのを見れる日が来るなんて。うれしかったなぁ。あらちかには振付師のYARAさんがみっちり個別レッスンを付けて下さったとの後日談。おかげさまで、マリオジャンプは9人になってもばっちり揃ってました。そしてゆまトラクリエのオーラス同様、サビでは客席も持ってるものを全部おいて一緒にHigh Five!

 

願い続けた未来を、

このでつかみとるまで

これからはもうわない

ただり続けよう

 

頼もしいじゃないですか。かっこよすぎるじゃないですか。

願い続けた未来を彼らがつかみとるその日まで、

走り続けるその背中をずっと見守っていきたいな。

そんなふうに強く感じた、Travis japanの1stコンサートでした。

現場からは以上です!!

 

次回、M.A.D公演レポ流します。

 

 

next.

 

◆ ROAD FROM PLAYZONE…(3)

 

 

 

続いては…

 

ROAD FROM PLAYZONE

     ~Where we were & Where we go~

13/9 They武道公演初日

 

 

【 set list 】

M1 OVERTURE

M2 GOLD /KAT-TUN

M3 Rock this /嵐

M4 MAGMA /V6

M5 サヤエンドウ /NEWS

-INT1-

M6 ハッとしてGood!/田原俊彦

M7 チラリズム /NEWS

M8 Love Situation /嵐

-MC-

M9 Magical Song(山本)/嵐(相葉雅紀

M10溺愛ロジック(江田)/堂本剛

M11 Rain(林)/嵐(大野智

M12 バラードのように眠れ /少年隊

M13 FUNKY FLUSHIN /少年隊

M14 Crazy Rainbow /タッキ―&翼

-INT2-

M15 SHE SAID… /KAT-TUN

M16 FIRE BEAT /Kis-my-ft2

M17 IN&OUT /堂本光一

M18 CHANGE UR WORLD /KAT-TUN

M19 未来航海 /タッキー&翼

-挨拶-

M20 風 /嵐

ENC1 スキすぎて /Sexy Zone

ENC2 Yes?No? /嵐

 

セトリを見ておや、これってもしかして…と思った方は勘がいいです。一曲目がGOLD…そう、今回They武道が舞台に選んだのは未知へと続く大海原!!飛行機を降りて船に乗り込んだちっちゃい海賊3人が宝物を探しに出航します。彼らの作るコンサートは毎回コンセプトがしっかりしてるから本当に楽しいですよね。構成もしっかり練られてて、見てて飽きない。海賊というモチーフは、いまやジャニーズの王道の一つになってるなぁと思います。やっぱり盛り上がるし、何より理屈じゃなくかっこいい。今回は途中でキュートな水兵さんタイムも挟んで、They武道のマスコットみたいなキャッチ―なかわいらしさと若干ヤカラっぽいオラオラなかっこよさという二つの個性がうまく生かされてました。嵐がソロ含め6曲と多少多いものの、トシちゃんや少年隊さんからSexy Zoneまでバラエティーに富んだ選曲も個人的にはうれしかったなぁ。さすが事務所歴10年以上のベテラン、ジャニーズ愛が感じられますよね。1st、2ndのクリエに続いて、箱が大きくなった今回も「どんなことをしてお客様を喜ばせよう?」とわくわくしながら作ってくれたんだろうなぁってことが伝わってくる、最高に楽しいステージでした!

 

それでは以下、公演のレポです。

 

【M1 OVERTURE】

どこからともなく会場に流れだす波の音。会場がざわつくと聞こえてくる話し声。

山本「しょぉちゃんしょぉちゃん!いかりってこれ?」

林「おい、ちげーよ、こっち!あっぶないなぁもう」

江田「…で、これをこっちにまわせばいいんでしょ?」

林「ちょ、逆だよ!!ったく大丈夫かよ……」

山本「みんな~準備できた~?!よし、しゅっこぉーーー!!」

【M2 GOLD】

キャプテン山本の出港の合図と共に鳴った特効の音を皮切りに、潮風を切って颯爽と姿を見せたのは3人の海賊。なんだこの文句なしにアガるオープニングは!!\ギィャアアアアアア!!!/という割れるような歓声の中に「かっ、か、かわいい…」という何人かの魂の叫びが聞こえました。多分ここかっこいいって言うとこでは…と内心思いつつ、なんだかイキがった海賊風衣装に身を包まれてますますちいちゃく見えるThey武道たしかに間違いなくかわいい。「旅立ちの金が鳴り響く 思いだせば会いたくなるでも戻れない……」は林くんの美声で魅せる。やまりょが「おめぇら盛り上がらねぇといのちはねえからな(≧∀≦)!」って言ってたけどあれいいのかな…いろんな意味で……

【M3 Rock this】

\Are we gonna rock this?!/

引き続きオラオラ煽りまくる三人とヒートアップする船内。もう、この人たちは本当にジャニヲタの心を掴むのがうまいよなぁ…!たとえば、生粋の嵐ファンでバックにはぜんっぜん興味ないよって子がいるとして、普段うしろで踊ってるこの人たちがこんなかっこいいことやってるって知ったらびっくりするだろうなぁ…なんて、いわゆる「担当」でもないのに勝手に誇らしく思ってしまった。お客さんもお客さんで\へーい!ほーう!の一体感とかすごくてさすが嵐育ちだなぁ、と。

山本「ふかのぉをかのぉ うぃあらい わわわわ!!ごまかしたwww

【M4 MAGMA】

たたみかけるようにかっこいい曲をつなげてくる、このゴリゴリ感がたまらない。激しく動きすぎて三人ともこのへんから衣装のシャツがだいぶはだけてきてたんだけど、最後の「Just keep on fire!」と同時に江田くんが勢いよく前を全開に。あれ、このコンサートってR指定ついてましたっけ……?

【M5サヤエンドウ】

江田「その時何かが動きだした そうさ本物だったんだ…歌い方が無駄にセクシーで、ふゎーお♡♡状態。林くんの「無数の 迫る影 胸が騒いだ(美声)に聞き惚れる会場…。この曲はやっぱりオッオッオーオ!で生まれる一体感が楽しいなぁと。余談だけど、「いかついどくろがおいらに怒鳴る」で彼らが普段から身につけてるスカルアイテムが喋りだす画を想像してしまってなんか一人でジワってしまった……。もしかしてあれってど根性ドクロだったのかな……そうなの、林くん……?

【INT1】

ここでインターバル。いったんはける海賊たち。そしてでてきたのは…かわいい水兵さん姿の三人!!

こわかったーーーー!!

山本「ちょっと!!なにいまの!!海賊?!?!」

江田「海賊だったね。(オウム返し芸)」

林「みんなも見た?」

会場「み、みたーーーーー!!(おまえらではwwwwww)」

林「ほらやっぱり見たって。」

山本「りょおちゃんも!さっきそこで会って、捕まえよぉとしたら、こここぉやってこぉやってやられた!!(なんかよくわからないジェスチャー)」

察しましたね?そうです、別人設定です。KAT-TUNのTEN-Gとかふぉ~ゆ~の4WATを想像して頂ければわかりやすいやつですね。しかし、コスプレしてきゃぴきゃぴやってる次期アラサ―の三人組があんなにかわいいなんてね…世の中狂ってるよね…!

江田「みんな海賊どっち行ったかわかる?わかんない?」

山本「もぉいなくなったのかなぁ…。」

林「そうだといいけど…また来るかもしんないからね、みんなも気を付けてね!」

山本「わ、翔ちゃん、やばい、時間!!」

【M6 ハッとしてGood!】

汽笛の音が鳴った後、イントロへ。水兵さんの衣装を着てこれをやらないわけにはいかないですよ!!振りはもちろんPZのまま。2014の日生ぶり?かな?なんか懐かしかったし、LYO組だった江田くんと林くんがこの曲やってるのはレア感あるから、うれしかったなぁ。「きっ、みっ、はてんしさ~のところで隣の林担の方が「あんたがだよ…」ってマジトーンでつぶやいたの面白かった一曲。

【M7 チラリズム

はい、今回のEDAさん振りナンバーはこちらです!ぶりっこ系を躍らせたら右に出るものはいない。と多分本人は思ってる。

山本「きになって!江田「きになって!

えだりょ「しかたないんです~~~><

なんか、あれだよね…キャラクターショー見てる気分って言うか…

【M8 Love Situation】

Jr.人気もヲタ人気も高い一曲!イントロでかなり盛り上がった会場。「いまはなんにだって どこの誰にだって」で林くんが前列の子達を順番にニコニコ指さしてたんですけど、「星の煌めきも敵うはずない」ほうの「」じゃなくて適当に「シアワセ分けてあげたい」ほうの「どこの誰」にヲタクを当てはめるあたり林くんはやはり素直な心の持ち主だなぁと非常に好感を持ちました…。

【MC】

上下メンカラの衣装に着替えてMC。

林「ちょっといったん、さっきまでの設定は置いといて頂いて(笑)」

江田「海賊でも水兵さんでもないからね。」

山本「こっしーーーーーーー!!ふくちゃーーーーーーん!!」(手ぶんぶん)

(福越「りょうたMC集中しろよ!」「江田ちゃん喋ってっかっら!!w」)

林「さっそく怒られてんじゃん(笑)そうなんですよ、今日はね、初日から早速ふぉ~ゆ~の越岡くんと福田くんが来てくれてて…。」

福越「こんにちはーーー!!ふぉ~ゆ~の半分でーーーす!!(地声)(大声)」

江田「声でっか(笑)」

山本「こっしーーー!!今日ごはん連れてってねーーー!!」

越岡「満月だったらな!!!!!!」(沸く会場www)

見学の福越とそんなやりとりがあったあとは、インソールの件に触れたり(※◆ ROAD FROM PLAYZONE…(1)参照)、やまりょに「海賊かっこよかった?!かっこよかったでしょ?!」とか「水兵さんかわいかった?!かわいかったでしょ?!」って誘導尋問されたり、江田くんがついにマイクを口に当てることさえ諦めたり。最後に林くんから「このあとはソロコーナーになるんですけど、またそれぞれの個性をバンバン出した感じになってるのでね。僕もずっとやりたかった曲をやらせて頂いて…。まだまだ続きますので楽しんでってください!」と優等生な説明があり、再び本編へ。

【M9 Magical Song(山本)】

It’s a magical song…ひゃ~(≧∀≦)♡

やまりょのキラキラ金髪とメンバーカラ―のまっ黄色な衣装のテンションがなんだかこの曲にぴったりで、否応なしに楽しい気分になってしまったソロコーナー一発目。声も相葉くんのキーと合うなぁと。振りつけはオリジナルの原型を残しつつやまりょアレンジでさらに忙しない仕上がりになってて個人的にはそこもすごくすきでした(笑)

【M10溺愛ロジック(江田)】

溺愛ロジック  江田剛」この文字の並びを見ただけでいろんな意味でかるく逝った人もいるに違いない。(確信)何回も言うけど、このコンサートR指定ついてないからね…?ごくわずかだけど中高生くらいの若い子もいるからね…??ってつっこまずにはいられないエロみ…。

腰を振るのは あなたの鼓動の中だけ a ha ha」†┏┛墓┗┓†

【M11 Rain(林)】

これはもう、待望の、と言ってもよいのではないでしょうか?宙に浮いているかのように軽やかなステップと、伸びがあって透明感のある高音。キャップをかぶっていたので、目を伏せている姿なんか本当に尊先・大野くんの生き写しのようでした。彼の歌い方とか踊り方ってシンプルに見えて結構独特だと思うんだけど、林くんが難なくできるのはきっとたくさん真剣に見てきたから身体の中に流れるリズムが似てきてるんだろうなぁ。「ガラスの割れる音が~」の潔くてぱりっとした声の出し方が本当に素敵で、今も耳に残ってます…。

【M12 バラードのように眠れ】

言うことなしにかっこよかったナンバー!!クールな曲揃いの今回のセトリの中でもこれはまた違った雰囲気のそれで、全体の印象をいい意味でぴりっと締めてた気がします。イントロのギターアレンジがそれはそれはおしゃれで、それをバックにびゅんびゅんアクロする姿なんかもう至高の一言、永遠に見ていられるなぁと。私ね、ジャニーズのアクロの中で江田くんのロンバクが一番すきです。(聞いてない)

【M13 FUNKY FLUSHIN】

このイントロを聞いてテンションあがらないひとっていますか?いないね?そう、泣く子も黙るこのまま朝までファンキナイです。PZ同様客席降りでお客さん誘ってペアダンスだったんですけど、真っ先に福越のとこ駆け寄って行って二人に挟まて手ぶんぶん振ってご満悦の表情のりょおちゃんもりょおちゃんなら、まんざらでもなさげににやにやしてる福越も福越でしたよほんとに…!かわいいけどさ、客と踊れよ客と!!(笑)ちなみに江田君はょぅじょ誘ってにゃんにゃんポーズさせてたし、林くんは彼女と来たっぽい男性とドヤ顔で肩組んでました…どいつもこいつもマジさ……。

【M14 Crazy Rainbow

いったん捌けて、ふたたび海賊姿で登場。鉄板ファンサ曲。サインボール投げてたんだけど、林くんが結構終盤までためて思いっきり投げたボールが2列目くらいにぽとって落ちたのを私見てしまった…「あ……」ってなってるの見てしまったよ。なんかごめんね林くん。

【M15 SHE SAID…】

懐かしのナンバー!これかっこいいのにJr.あんまりやってくれないよね…。Aメロのメンバー同士の濃厚な絡みはオリジナルさながらで、“IF YOU LOOK BACK, I WON’T FORGIVE YOU.”で顔くっつきそうなくらい近づけてお互い煽りながら歌うえだりょとか、チンピラ中学生のけんかみたいで超かわいかったです、違う、かっこよかったです。

【M16 FIRE BEAT】

いつの時代も、どこの会場でも、同じように会場を盛り上げるこの曲ってやはりなかなか偉大だなぁと。イントロの頭ぐるぐるで会場はこの日イチの悲鳴を観測しました。「一瞬のチャンス掴み取るんだ」の江田くんが腰突き上げすぎていて、どれだけそういう目でみないようにしようと努力しても純粋に性的だったからもう……次回からThey武道のコンサートはペアレンタルアドバイザリ―案件決定な……。

【M17 IN&OUT】

見てません!だって首振ってたから!!!!!!

終わった時ふと周り見たらみんなすごいことになってて怖かった…(お前もだ)

【M18 CHANGE UR WORLD】

疾走感がたまらなくかっこいいナンバー!突風(特効)に髪の毛振り乱しながら歌う姿がワイルドで最の高。よく考えたら三曲連続頭振り乱してるよ…よく生きてるなThey武道すげぇ…。 囁きボイスの“U CAN CHANGE THE WORLD..”は江田くん。RAPは「CHANGE UR WORLD~手と手を合わせPLAYしろ」までがやまりょ、「WE’RE SOLDIERS~傍若無人なGAME」までが林くん。意味を理解してるかはともかく、リズム感だけで難しいRAP乗り切ったやまりょに思わずは会場から拍手がwwそして極めつけは林くんの「CHANGE UR WORLD⤴⤴の高音。地声で引っ張る亀梨くんの歌声の苦しげな声がなんともエモくて印象的な箇所ですが、林くんはあえてきれいにファルセットで。さすが、ソツなくこなしますねぇ。ラスサビで一同こぶしを突き上げ盛り上がりは最高潮に……

【M19 未来航海

楽しい時間も終わりに近づいています。この曲はなんせ、ワンピースのエンディングテーマ。今回のコンセプトにももちろんぴったりはまっていて、子供の頃めいいっぱい遊んだ休みの日の夕暮れの、焦りと切なさが入り混じったような感情を思いだすような…そんなノスタルジックな気持ちに。

いつか僕らずっと夢見てた憧れを求めて

高く手を伸ばせば

いつかこの胸に沈まない太陽を抱いて

きっと行けるさ あの場所へ…

ステージの光に手をかざしながら歌う山本くんの真剣なまなざしが印象的でした。

【M20 風】

本編最後はこのナンバー。ラスサビで曲がぱっと消えてアカペラになる演出よかったなぁ。

山本「何もかも捨てて今をもう一度 時間を止めて

林「描いた理想 願いは助走だって信じたら羽ばたけるよ

江田「またいつかここで集まって話すときには

自分の風 旅した日々の足跡を波が包んでくよ

多田慎也×SPINのタッグが生み出すメロと歌詞が、夏の終わりのように胸がきゅうっと締め付けられるラストに甘くて切ない余韻を添える。

【ENC1 スキすぎて】

今回の課題曲(笑)

あいあいらびゅー♡

江田「………愛してるよ(イケボ)」キャ------!

※ちなみに翌日夜公演は「えだにゃんぱーんち☆」だったそうです。2パターン所持してる江田氏っょぃ。

あいあいらびゅー♡

山本「離さないから …えっまって無理!りょおちゃん恥ずかry

あいあいらびゅー♡

林「ずっと俺についてきてください!!(赤面)」カワイイ-------!

「スキすぎてスキでスキなだけ~」の手の回転数は、本家に負けてなかった山本くん。

【ENC2 Yes?No?】

これはもう、なんていうか、オリジナル曲ですもんね!(ちがいます)この曲やってるThey武道はほんとにいい顔するよなぁ…三人のキラキラした目に本当に夢の島に続く大海原が映るのを見ました。

 

Shining My.. 足跡が消えても大丈夫さ

雨の中 汚れても 道はその胸に

Away.. 笑ったその瞬間をいつまでも忘れずに

君が望んでる明日

 

笑いあり感動あり、

最高にハッピーでエキサイティングなThey武道との船旅…

次はどんな風に夢に向かってくれるのかわくわくしちゃうような、

とっても素敵なコンサートでした。

現場からは以上です!!

 

 

次回、Travis Japan公演レポ流します。

 

 

 

next.

◆ ROAD FROM PLAYZONE…(2)

 

 

いよいよ本題、各公演レポに入ります。まずは…

 

ROAD FROM PLAYZONE

   ~Where we were & Where we go~

13/6 ふぉ~ゆ~公演初日

 

 

【 set list 】

M1 dance -Remix-

M2 Peaceful days /KAT-TUN

M3 InaZuma☆Venus /ABC-Z

M4 ふらいんぐ・ぴーぷる'99 /KinKi Kids

-挨拶-

M5 Crazy groundの王様 /嵐

M6 crazy you (越岡)/山下智久

M7 優しくって少しバカ(松崎)/嵐

M8 Dear My Friend /嵐

M9 どらごん・ろ〜ど /KinKi Kids

-MC-

M10 I LIKE IT /KAT-TUN

M11 99%LIBERTY /KinKi Kids

M12 12 o'clock /KAT-TUN

M13 青春ノスタルジー(福田)/関ジャニ∞

M14 ordinary(辰巳)/錦戸亮

M15 Parental Advisory Explicit Content

/KinKi Kids

M16 Fly /SMAP

M17 ROCK YOU /嵐

M18 Smile Maker / NEWS

M19 Tomorrow Again /KinKi Kids

-挨拶-

M20 PIKANCHI★★DOUBLE /嵐

ENC1 スキすぎて /Sexy Zone

ENC2 PGF /少年隊

 

今回のふぉ~ゆ~公演、個人的になにが良かったっていわゆる「焼き直し」がとにかく少なかったこと!!定番のPGFを除いてなんとすべてが初披露(のはず…!)。新しい振付ほどJr.担を興奮させるものってありますか?ありません!!!と思っている私としては、まさに至高のセトリでした。しかしリハめっちゃ大変だっただろうなあれ…。ふぉ~ゆ~兄さんクラスになると20曲弱の振りを一気に入れるのなんて余裕なんでしょうか…。

あともうひとつ印象的だったのは、ソロが全員「視覚より聴覚に訴えかける」ナンバーだったこと。あえてのダンス<歌重視。もちろん全員生歌だったので、みっちり一人ひとりの声が聴けたのがうれしかったなぁ。スタンドマイクに向かう表情もじっくり見えたしね。全体的にアレンジがこだわってて月日が経っても色あせないウェルメイドな曲が多く、かといって自己主張の強すぎない、いい意味でほっとできるナンバーも絶妙に組み込まれている熟練者ならではのセトリだなぁと感じました。

 

それでは以下、公演のレポです。

 

【M1 dance -Remix-】

オープニングは圧巻の一言!ふぉ〜ゆ〜コールが始まってしばらく経った頃、耳をすますと聞こえるくらいの音量で“hey you guys playzone, guys playzone..”。GUYS?!って興奮しつつ、身体にしみついた癖がそうさせるのか、条件反射的に静かになる客席。そして、だんだん近づいてくるように大きくなっていく音と共に、バックライトに照らされながら颯爽と出てくる四人のシルエット…。スタイルの良さとそのオーラに思わず息をのむ。観客の声援を全身に浴びて歩いてきた四人がそれぞれの位置について止まった瞬間、ピンスポが当たって音楽が止まった瞬間…、バン!!特効が鳴る。怯む間もなくかかったのは、ふぉ~ゆ~が今まで四人で踊ってきた曲のリミックストラック。基本のビートに気まぐれOWBとかARASHIとかの音をうまく乗せつつ、効果音をかぶせてる感じ。ストリート系の振りを踊るふぉ~ゆ~ってなんだか新鮮だったんだけど、そこはさすがプロでがっつり音にハメてきてました。乗せられたテープの早送りのキュルキュルって効果音が「今までのふぉ〜ゆ〜を越えて今この瞬間のふぉ〜ゆ〜にたどり着く」みたいなイメージを連想させて、今回のコンセプトにもぴったりの最高の幕開けに……!

【M2 Peaceful days】

\F!T!K!M!ふぉ〜ゆ〜!/

ひとつ言っていい?ザキさんがコールに合わせてアルファベットを身体で表現してたやつ、ぜんぶ逆向きだったよ……。あえての二番のチョイスがツウでしたね!!

ずっと描いてきたものと違う形の今であっても

色んなで溢れてる 色んなで溢れてる。

ずっと信じてきたものはこれからもずっとこれらも

色んな場面でになるでしょう。」

ふぉ〜ゆ〜にぴったりな歌詞で、盛り上がりつつも早速ちょっぴりじーんときちゃう一曲。

【M3 InaZuma☆Venus】

辰巳「ぼくの胸焦がして~」でやめて!辰巳担のライフはゼロよ!!状態の会場、最終的にはサビの手振りを全力でやる見学席の河合くんにすべてもっていかれるという…。

【M4 ふらいんぐ・ぴーぷる'99】

MCでザキさんが「ひらがななかまだからね!」と言ってたナンバー(笑)なにそれかわいい、アラサーの発想じゃない(笑)Jr.の振付でしゃかりきに踊る28歳のお兄さんたち。「あっつい気持ちブラの下で~」で両胸に手を当てて変顔してる福田さん、とっても福田さんで最高でしたよね。

【M5 Crazy groundの王様】

リーマンスーツ×七三かつら×まるめがねのゆ〜さんたちの登場にどよめく会場www衣装は完全にネタに走っておいて、ゆるめのテンポにスクラッチ音が効いた90'sなhip-hopをけだるげに踊る姿はやたらとかっこいいのがなんせずるい。(すごく褒めてる)この曲って本来後半にかけてのRAP部分の盛り上がりがかっこいいと思うんだけど、MC ZAKIが「え?え?え?え?って前出てきたときメンバーもお客さんも爆笑してるのは…。なんだその一体感やめなさい……(腹抱えて笑ったやつ)。

【M6 crazy you/越岡】

背中合わせに立ってるぅ~」で盛大に音はずしてたことなんてどうだっていいんだよ!!!初日はここで越岡担の約半数が命を落としたという噂。スタンドマイクに絡みつきながらあの妙に高い声でなよなよした曲を歌うこっしー、天才かよ……?「次々に女抱き捨てる越岡くんもいいけどさ、美女にたぶらかされてころがされて死にたくなってる情けない越岡くんもわるくないよね?むしろいいよね?!」って終演後に越岡担の友達が絶叫してた言葉に心底共感しました。

【M7 優しくって少しバカ/松崎】

痩せた腕で 足りない頭で」……それな!!!というのは冗談だけど、あれですか?松﨑さんにこの歌を歌わせた方はどなたになりますか??なにかお礼の品を贈らねば気が済まない……。それくらい、ぴったりきていたナンバー。スタンドマイクを握りしめて一生懸命歌う姿におもわず涙を流す人が散見される会場。松崎くんのファンだけじゃなかったと思うなぁ、、こどもの発表会を観にきた母親か。(ちなみに私は嗚咽洩らしながら泣きました)これ聞いて思ったのは、松崎くんって相葉くんと音域とか声色がすこし似てるなあってこと。まっすぐで、一生懸命で、とても素直に聞ける声。絞り出すように、苦しそうにでも微笑みながら、「せめて胸のともし火は消さないように歩けたのなら 間違っていてもいい 笑われたっていい」って。なんだこれ!泣くやろ!!(泣)……きっと松崎くんのことすり~ゆ~も袖でうるうるきていたんじゃないでしょうか。

【M8 Dear My Friend

いい感じに気持ちが休まるミディアムテンポの穏やかなナンバー。

普通の景色がいとおしくなるほど眩しくて

この先ずっと 照れくさくて  変わらずもっと 信じたくて

伝えたい、Dear My Friend…」

ひだまりのような暖色の照明に包まれて、向かいあって歌う四人。すごくいい顔をしてた。長い間、それも毎日のように一緒にいるのに、この歌詞みたいに思える関係ってどれだけ貴重か、、辰越が途中ばっちり目合っちゃって照れ笑いした瞬間は、何らかの形で映像に残ると信じたいです。いつまでもいい年してなかよしすぎるゆうちゃんたちでいてほしいなぁとしみじみ。

【M9 どらごん・ろ〜ど

ひらがななかまその2(笑)あのチャイニーズなメンカラ衣装が、同じくチャイニーズテイストなアレンジのこの曲にぴったりはまってましたね!「喜びも悲しみもキミに出逢えてからは かけがえない思い出に染まっていく」なんて、普段絶対そんな甘ったるいセリフ言わなさそうな福田さんに歌われたら、私……!

【MC】

ここであの「ふぉ~ゆ~の東海三県ガイド」(※◆ ROAD FROM PLAYZONE…(1)参照)について説明が。

辰巳「ちょっと、ちょっと。受け取りましたか?ぼくたちからのプレゼント!」

福田「まぁ、あれですけどね。プレゼントっていいながらちゃっかり1200円頂いてるんですけどね。」

越岡「そう、俺が出すって言ったんだけどね。」

辰巳「でたでた、越岡財閥!かっこいいなぁ~(笑)」

その後ザキさんが実物を持ってきて、この温泉よかったよねぇ~4人で行きたいよねぇ~えらい人見てますか~なんておねだり始めたり、越岡くんが「まぁ、本当におれらがいつも行くお店は一切載せてないんですけどね!w」とか唐突に現実つきつけてきて辰巳くんが「やめなさい(笑)」ってなったり。しまいには福ちゃんが辞書替わりにしてふぉ~点始めたりして、いつもながらすっかり楽屋ムードなMCはかれこれ45分間経過。さすがにそろそろスタッフさんがそわそわしてるということで(笑)、「次はちょっとしっとりした曲を聴いていただけたらと…」という辰巳くんの振りで次の曲へ。

【M10 I LIKE IT 】

辰巳「カラダが君を求めてねむれない」至高の甘いファルセットにとろけさせられる会場の辰巳担…衣装は素肌に白シャツ×デニム×なぜか裸足。どれほど性癖くすぐれば気が済むんだ…?。隣で一緒に入った友達が何度も鼻をぬぐってたんですが、きっと鼻血でてるんじゃないかと心配してたんだと思います。

【M11 99%LIBERTY】

鉄板!!!文句なしにかっこいい一曲。照明はブルーから一転して真っ赤に。越岡くんの「最悪だあなたは ぼくのセキュリティーをかいくぐって」で頭を抱えながら歌う姿がそれはもう悩ましくて艶めかしくて。ただただ沸きました。むしろ煮えました。好きだ好きだ好きだ………最高だあなたは………。

【M12 12 o'clock】

辰巳「いーましかできないランデヴ〜〜~♪」まさかここで聞けるとは!普段のキメキメ仕様も然ることながら、遊び半分みたいなノリでフリーに踊る姿も実にサマになる。これぞオトナの余裕。ずるいです。福松「君を離さないぜぇ~~~☆」でザキさんに抱きつかれて笑顔のまま結構マジな殴り方する福田さんすごいサイコパス感ですきでした。

【M13 青春ノスタルジー/福田(cho.越岡、松崎)】

衣装は古着っぽい風合いのベージュチェックのスーツにブラウンのハット…。どんなスタイルいい寅さんだよ!さすが江戸っ子!!粋という言葉が似合いすぎている。少し鼻にかかったような、親しみやすくて深みのある声の魅力が最大限に生きていて…。

ルージュ引き直したら もう行きなよ

違う手に抱かれても 変わるなよ

歌詞の言葉の端々がなんとなく福ちゃんっぽくて、ぴったりだなぁと。スタンドマイクで歌いながら軽くつけるポーズもいちいちとてもキマっていてとっても素敵でした。ただね、これなんとコーラスが松越で!そのせいで終始福ちゃんだけに集中できなかったんですよ!!(怒)だって、ふたりも負けず劣らずのスタイルの良さでハットかぶってうつむき気味にスタンドマイクに向かう姿がそれはそれはかっこいいんだもん………これはやきもきするやつです……。

【M14 ordinary/辰巳】

はい、こちらが本公演中、最高濃度の殺傷能力を観測したナンバーです。「愛してる。…愛してる。」のあとの一瞬の沈黙のあと、何人かが変な声と共に崩れ落ちる音が聞こえました。尚、その後どうなったかは不明です。それにしても辰巳選手、さすがだなぁ。もうなんていうか、ある種の凄みさえ感じたよ。歌い方といい表情といい何から何まで、なんていうか、「わかってる、マジわかってる………」って感心することしかできなかった。退屈な今日に色を加えて、憂鬱な明日に魔法をかけて、何気なく過ごす時でさえ大切な記憶に変えてくれる辰巳くんに、みんな恋してるんですね(納得)。

【M15 Parental Advisory Explicit Content】

イントロ、黒スーツで出てきてステージでけだるげにネクタイを外す姿に会場からは悲鳴が。まさにペアレンタルアドバイザリーな演出。最高のecstasyはこっちの台詞だーーーー!!!

【M16 Fly】

さらに上着を脱ぎ捨て、カフスボタンを外して腕まくり。再度悲鳴に包まれる会場。な、なんだこのだんだん脱いでいくプレイは、、?!そして通路を練り歩きながらのこの曲を。もうさ、何人抱けば気が済むの………?ちょうどお立ち台に到着したところで見せ場のBメロに!越岡「何かに今まで囚われてていたんだ」辰巳「でも胸の扉もう開くべきだぜ」誰得だよ!!俺得だよ!!!!!(興奮)しかしながら、黒スーツにはだけたシャツでこの曲をやってもあんまりホストホストしないふぉ〜ゆ〜はやっぱり生粋の好青年だなぁ……。

【M17 ROCK YOU】

お待ちかねのファンサ曲。再びお立ち台から降りて客席回るふぉゆ。「始まりは思いもかけずにぼくの目に映ったよ 」で面白半分の福ちゃんに文字通りROCK YOUされてた女の子のその後が心配です。ザキRAPが安定の「○$%〆#」状態で全く聞き取れなかったけど、「clap ya handz 2 times!」のあとのパンパン!!はちゃんとノれちゃう会場さすがでした。

【M18 Smile Maker】

松崎「笑え 苦しい時こそ

辰巳「つらい数だけ笑顔見せてよ

越岡「さぁ声あげてWow

福田「いっそ笑い飛ばしてGoes On!」

肩を組んで歌う四人。なんか、思った。私、ちゃんと、日常をがんばろうって思った(改心)アップテンポでたのしいんだけど、じっくり歌詞を味わうとじーんとくるところもある良曲。四人の横揺れに合わせた手振りが揃って一体感が生まれる会場。「波に飲まれても 時に流されても」で越岡くんの声がまたしても盛大に裏返ってしまったことにはあえて触れません。

【M19 Tomorrow Again】

いよいよ終盤。

松崎「そう、だれだってさ

越岡「思ってるほど大人にはなれない

福田「羽が折れても羽ばたきたがる

辰巳「あの日みたtomorrow again

優しく、問いかけるように、自分自身に言い聞かせるように。「瞳を閉じて、口を閉ざして、生きていくには永い」人生、もっと自由にやりたいことやって生きてもいいんだなぁと、素直に思えた。

そのままこの曲のイントロを使って一人ずつ挨拶。パターンが見えてきた4人の挨拶。越岡くんの「また遊びましょう!」の二番煎じ感、憎めない。

【M20 PIKANCHI★★DOUBLE】

本編ラスト。歌詞のひとつひとつが観客一人ひとりの心に沁みわたる。29歳、あかさたな習ったころから10年どころじゃない彼らの、ここまで歩いてきた道があるからこその説得力。

松崎「動き始めた列車の中にいつでも君はいるから

辰巳「あの時あの場所でまた会えるかなぁ

福田「信じ続けた瞳の奥にいつでも僕はいるかな

越岡「海辺に咲いた花のように逞しく

強火二宮担の二宮パート保守率は安定。ちょっぴり切ない余韻を残して、本編終了……。

【ENC1 スキすぎて】

これはずるいですよ。だって、楽しいに決まってる。もちろんキーはだいぶ下げてたけど、セクゾさんに負けず劣らず超かわいかったアラサージュニアの未来に幸あれ。

あいあいらびゅー♡

越岡「いいから、こっちこいよ(どや)キャ------!

あいあいらびゅー♡

辰巳「おれのことすきなの?…おれも♡ギャ----------!

あいあいらびゅー♡

福田「(無言でハウルの城の弱った時)wwwwwww

あいあいらびゅー♡

松崎「へーい!!ザ~キさんだよぉ~~~」…(笑)

【ENC2 PGF】

アンコールが鳴りやまず再度出てくるふぉゆ。松崎くんの「へーい!!ザ~キさんだよぉ~~~」が置きにいってて面白くなかったことが議題にあがったんだけど、言い訳がしどろもどろすぎて辰巳くんが「もういいよ!早くしないともう一曲できなくなっちゃう!!」って切り上げてました。

辰巳「まぁ、これやらなきゃ終われないでしょ!それじゃあザキさん、曲紹介お願いします!」

松崎「わかりました。この曲なしで、ふぉ〜ゆ〜のクリエは終われません。聞いてください、ふぉ〜ゆ〜で、…ふぉ〜、ゆ〜…。」

まさかのオリ曲?!?!ってなったのも束の間流れたのはPGFのイントロ………。もちろん「待って待って待ってwww」なすり〜ゆ〜と会場。

辰巳「曲振りは俺の言ったことそのまんまだし、曲名!!なに勝手にふぉ〜ゆ〜のオリジナル曲みたいにしちゃってんの!」

越岡「怒られるぞ少年隊さんにマジで(笑)」

松崎「間違えちゃった☆」(天使)

福田「でもさでもさ、PGFに関しては、ぼくらの中でも若干ぼくたちに?頂けたら?的なところありますもんねっ」(自由)

 

だ~れにも似~てない君がいい~♡

以上、最後まで平和なふぉ〜ゆ〜クリエでした。

現場からは以上です!!

 

次回、They武道公演レポ流します。

  

 

next.

 

◆ ROAD FROM PLAYZONE…(1)

 

 

楽しかった夏が終わり、一部のヲタク達が「現場が無い…。」「もしかして年末まで会えないかもしれない……。」とどんよりする時期。数週間前まで怒涛のごとくTLに流れ込んできていたレポもめっきり少なくなって、なんだか物寂しさを感じます。

 

せっかくの秋の夜長に、愛でるべき自担の情報がなにもない…

やばい、つまらない…

 

しかし、その半生をヲタクとして生きることに捧げてきた、筋金入りのジャニヲタは心得ています。

「現場が無ければ、つくればいい。」と。

は?どういうこと?ついに頭おかしくなった?と思ってらっしゃる方、安心してください。正気保ってますよ。…そう、想像するのです。誰かも言ってました、イマジネーションの可能性は無限大だと。頭の中でなら、自担がan・anのヌード企画で表紙を飾ることも、自ユニが満員の東京ドームでデビューコンをすることも実現可能なのです!!

 

そんな暇を持て余した廃人ヲタクの遊びの一環として、今回から何度かの更新にわたって私の頭の中で開催されたコンサートのセトリとレポを流していきたいと思います。(あくまで妄想、いや、想像です。YJ出身なのでセトリの偏りについてはご容赦ください。その他諸々についても全部まとめてお許しください…!)

 

それではまいります。

 

ROAD FROM PLAYZONE

   ~Where we were & Where we go~

 

会場…東京国際フォーラム

公演スケジュール…13/6~13/8(ふぉ~ゆ~)

         13/9~13/11They武道

         13/12~13/14Travis Japan)

         13/15(M.A.D)

         13/16(スペシャル公演)

チケット料金…6,300円(申込手数料750円)

※公園スケジュールは変更される場合があります。あらかじめご了承下さい。

※会場へのお問い合わせはご遠慮ください。

 

これですよ!!!!!!会員メールがきた瞬間から今までにないほど騒然としたTL。臓器を売ると宣言している人が私の知り合いだけでも4人いました。スペシャル公演が全員出演か、あるいはメインのお三方かで論争が巻き起こったのも記憶に新しいですね。混乱の中、「マジレスするとSPメインはトラヴィスとステイシー」とか言い出す人までいましたが、真相がどうであったかは後程に…。

 

オフィシャルグッズは、

 ・パンフレット…¥2,200

 ・オリジナルフォトセット…¥1,000

 ・ステージフォトセット…¥1,000

 ・ふぉ~ゆ~からのプレゼント…¥1,200

 ・They武道のからのプレゼント…¥1,200

 ・M.A.Dからのプレゼント…¥1,200

 ・Travis Japanからのプレゼント…¥1,200

 ・マフラータオル…¥2,000

※プレゼントは各ユニットの公園期間限定で、売り切れ次第終了となります。

 

以上の計8種類。パンフレットは大充実で、一人ひとりのインタビューから稽古風景の写真まで満足の内容にヲタクからは「いい仕事してる」と毎度安定のどこから目線な評価を得るも、翼くん・屋良くん・優馬くんがスペシャルサポーターという体で大々的に掲載されていることによりますます頭を悩せる要因に。オリフォ・ステフォについては微妙な値上げが意味深ですが、そこはさすがPZ担の皆さん、売ってくれれば細かいことは言わないという漢気溢れるスタンスで恒例の大量買いを披露。そして、問題の「プレゼント」。MCで各ユニットが考案したグッズだと説明されました。プレゼントと言いつつしっかり1,200円ずつ徴収するあたりさすがだなぁと感服するばかりですが、気になるのはその内容。

中身が見えないような袋に入っていたので、情報が流れる前の初日は各々触りっこして「なんだろうこれ?」と楽しんだりしている光景を頻繁に見かけました。そして肝心の中身。下記にまとめます。

 

◆ふぉ~ゆ~:「ふぉ~ゆ~の東海三県ガイド」

なんか、あぁ~~~って感じ。名古屋在住の友達は「いやもらっても…知ってっし……」と失笑していましたが、ミニブック形式でスナップ写真など撮り下ろしのカットがいくつかあってわりと当たりだったみたいです。最後のページにはぴたラジとゴゴスマの宣伝がちゃんと載っていて、さすがPLAYZONE Co.の営業宣伝部ふぉ~ゆ~。

They武道:「インソール」

えっ……???そうです、あの靴の中に入れて身長盛るあれです。MCにて、

林「あ、俺たちからのプレゼントはどうでした?(笑)」

山本「あ!!!そうじゃん!!!どうだったみんな?!」

林「まぁ俺たちがね、全員身長が大きくない方なので、それで半分ネタみたいな感じって言ったらおかしいですけど、これにしようって決めたんだよね…」

江田「そうだね。」

山本「そう……。えっっまって、でもさぁ!ファンの子たちがあれ使ったらさぁ!俺らとみんなの身長差がますます無くなっちゃうじゃん!!えっやばくない?!どぉする?!」

林「たしかに…。」

というやりとりが。気づくの遅かったね…。デザインはWeb連載のトップのロゴの総柄みたいな感じで、中学の時流行った文字シールみたいなかわいい仕上がりだったんですが、恐ろしいのはこれがメンバーカラ―ガチャだということ。おかげでTLには【インソール交換探しています!】みたいな見慣れない文字が並び、関係ないところのファンの方が見たら完璧に不審に思うような状態に。

◆M.A.D:「アイマスク」

これもかなりヲタクを困惑させました。え、なぜ……なの………。しかも片面は幸大くんのウインク、もう片面は池田くんのつぶらな瞳の実写リバーシブル仕様。これを持って呆然と立ち尽くしてるしてる人がグッズ売り場の出口付近に何人かいてこっちは笑いをこらえるのに必死だったよ…。同封されていたのは「M.A.Dの公演に持ってきてね♡」という幸大くんの美文字で書かれた一筆。これについては詳細はこの後の投稿で触れます。

Travis Japan:「ラバーバンド」

白地にネイビーの文字でメンバーの名前が刻まれたシンプルなもの。他担から「くそ無難!」「普通にかわいい!!」「いいな!!!(怒)」と羨望の声があがったアイテムで、個人的にも一番すきでした。公演中につけれるしね。人気のあまりなんとトラジャ公演初日に売り切れてしまい、「本当にすきなトラジャ担が買えないなんておかしい><」「他担の人遠慮してほしい(泣)」「複数個買ってる人ひどい…」というよくある一悶着を引き起こした場面も。(※ちなみに販売開始40分後に個数制限かかりました。5個確保してるので探してるお友達お声かけください。…ちょ、石投げないで!!)

 

その他、タオルはロゴメインで黒地に白文字、文字の周りに控え目にゴールドでキラキラが入ってる感じ。若干EXILE一味臭を匂わせるデザインだけど、シンプルでかっこいいです。ギリ使える。うちわやペンラがなかったので、応援グッズとしてってことで一番買っている人が多かったのはこれかもしれません。全体的に見て、(実用性はさておき)エンターテインメント性の高い楽しいコンサートグッズでした。

 

現場からは以上です!

 

次回、ふぉ~ゆ~公演レポ流します。

 

 

next.

『ドリアン・グレイの肖像』…(8)

 

 

これで『ドリアン・グレイの肖像』に関する感想は最後です。

自己満足の評論にお付き合い頂きありがとうございました!

また同じカンパニーでの何か公演があったらうれしいなぁ~と、

勝手に期待し願っております…!

(歌と踊りがお上手な方揃いだからミュージカルもいいなぁ。)

 

「恋をするように。」

 

現在は全く別種の職に就いているが、ほんの数か月前まで大学の文学部で英米文学の研究をしていた。シェイクスピアも、サリンジャーも、メルヴィルも読んだ。正直英語史なんかの概論系の授業にはあまり興味を持てず決して勤勉な学生とは言えなかったが、演習は好きで、同期の学部生と比較しても与えられた課題作品にはそれなりに熱心に当たり、また結構楽しんで勉強していた方だと自負している。

 

しかし、その中で忘れかけていたことがある。

それは、「恋をするように」読んだり、観たりすることである。

 

このブログを読んで下さる方にも、小説や漫画の登場人物に本気の恋心を抱いた経験、一度はあるのではないだろうか?私には、ある。中学時代に母の本棚から引っ張り出してきた「エースをねらえ!」の宗方コーチのことは今でも勝手に人生の師として仰いでいるし、「ベルサイユの薔薇」のアンドレの生き様にはこれこそが真実の愛と大変な感銘を受けた。その時私はこれらの登場人物に、まるで学校の先輩かなにかを好きになるのと同じように、疑いようもなく恋をしていた、ように思う。彼らの言葉を心の中で反芻し、仕草や表情にときめき、クライマックスでは悲しい結末を知りながら何度読んでも幸せを願わずにはいられなかった。

「恋は盲目」という言葉があるように、恋をするということは、ある意味では客観的な視点を見失うことである。ある登場人物を特別に思うことで、その作品に対する見方は偏ってしまうことは避けられない。そのリスクを明確に意識していたというわけではないが、私は大人になるにつれて、そして曲がりなりにも一文学研究者として数々の作品に当たる中で、知らず知らずのうちにこういう作品の楽しみ方から遠ざかっていたように思う。

 

そんな私に再び恋をする喜びを教えてくれたのが、

他の誰でもないジムだった。

私自身は恋愛に全く無頓着な人間だが、「恋をすると世界が違って見える」なんて言葉はよく聞く。愛する人の好きなものは自分も気に入るようになり、恋する人がそのどこかにいると思うだけでいつもの街が特別に思えたりする。そういうものではないだろうか。

 

そして同じことが、本を読んだり、演劇を観たりする上でも起こるのだ。そのことを、今作を通して再発見することができたと感じている。拡輝くんの演じるジムがその世界の中にいてくれるから、私は『ドリアン・グレイの肖像』を自分だけの読み方で読み、自分だけの見方で観ることが出来る。私にとってこの作品の主役は間違いなくジェームズ・ベインで、それは客観性を失った偏った視点に違いないけれど、その傾きのおかげで他の人とは違う新しい景色が見える。ずいぶん壮大なことを言うやつだと思われるかもしれないが、私にはこの読み方が、文学作品を感受する上でのひとつの可能性であるようにすら思えるのだ。

 

作品世界の変化-…例えば、ジムの死に際の姉に対する「すまない」という台詞。復讐の約束を果たせなかったことに対する謝罪。このたった一言の台詞の言い回しを拡輝くんがほんの少し変えるだけで、彼を中心として『ドリアン・グレイの肖像』を捕えようとする者の解釈は全く違ってくる。

初日に観劇した際、彼はとても苦しそうに、泣きそうな声で絞り出すように「すまない」と言った。それを聞いた時、感じたのは悔しさだった。ジムの無念が痛いほど伝わり、なんのために彼は18年も自分の人生を犠牲にして生きてきたのだと、何としてもドリアンを殺してやればよかったのにと思った。

しかしまたある日、彼はふわっと力が抜けるように、悲しみの中にどこか穏やかな安らぎを感じさせるトーンで同じ「すまない」と言う台詞を口にした。すると、私は思ったのだ。これで良かったのだと。

 

そう、ヴェイン姉弟の悲劇的な物語。

そこにはひとつだけ希望がある。

それは、二人が天国でまた会えるということだ。

 

なぜならジムは、ドリアンの嘘のおかげで殺人を犯さずに済んだから。シヴィルはジムに「そんな誓いは必要ないのよ」と言ったのだ。彼女は、幸せを願って渡したシロツメクサのネックレスが弟の首を絞めることなど望んでいなかった。ジムは、ドリアンを殺してはいけなかったのだ。罪のない二人は、きっと神のご加護の下永久の祝福を受けるだろう。そう思えたのだった。

 

中山優馬くんが、今作に関するインタビューで「物語自体は悲劇だが、最後に何らかの希望が感じられるような作品にしたい」と言っていた(言い回しはうろ覚えだが確かこんなような趣旨だったはずだ)。

数々の苦労の跡を残すように無数の皺が刻まれ、髪もすっかり白くなってしまったジムを、シヴィルはすぐに見つけられるだろうか。きっと、見つけるはずだ。パンブレットの稽古風景のページに掲載されている、少女のようなとびきりの笑顔で拡輝くんと抱擁を交わす舞羽さんの姿が浮かぶ。

 

目を閉じると浮かぶ、再会を果たして幸せに笑いあう二人のイメージ。それが、私にとっての『ドリアン・グレイの肖像』の結末に射す一筋の光だ。

 

 

 

 

fin.

『ドリアン・グレイの肖像』…(7)

【James Vane -仲田拡輝-】3

 

「原作との比較」

 

今作を観劇された方の中には原作ファンの方から未読の方までいらっしゃるかと思うのだが、おそらくニュートラルな状態で読んだ場合、ジェームズ・ヴェインというキャラクターにここまで情熱を傾ける人間は少ないだろう。原作でのジムは今作と異なり、決してメイン(あるいは準メイン)と呼べるようなキャラクターではない。拡輝くんの出演が決定した際、原作がすぐに手に入らなかったために無粋ながらWikipediaで原作のあらすじを読んでしまったのだが、「しかしジェイムズはそこで兎狩りの誤射により死ぬ。」の一言で片づけられているこの不憫なキャラクターがまさか彼の記念すべき初外部舞台の役だとは…もしかしてめちゃくちゃチョイ役なのでは……と初読の前には正直思っていた。

その後原作に当たり、描写される彼の容姿や仕草、言葉のひとつひとつを拡輝くんに重ね合せて想像することで私は限られた数行の中からジムの魅力をいくつも発見し、結果的に演じた本人に負けずとも劣らないのではないかと思ってしまうほどこのキャラクターを愛すことになるのだが、それは決して一般的な読み方とは言えないだろう。

 

いくつか読んだジムに関するアナリシスのうち(と言っても非常に限られた数しか見つけられなかったのだが)、的確に感じられたのが、アメリカのhomework helpサイトshmoopにあった “he is a simple character he's totally motivated by love, jealousy, and revenge.(彼は単純なキャラクターで、全体を通して愛と嫉妬と復讐だけに動かされている。)”という記述である。そして、このような人物のことを“He's just one of fate's punching bags. He isn't clever or handsome enough to make it in Wilde's world.(その存在はただの運命のサンドバッグだった。ワイルドの世界観を構成する一員になりえる程、彼は賢くもハンサムでもなかったのである。)”と分析する。言い換えれば、彼はbrawn over brainsの代表的な存在で、そういう人間に作者はまったく興味がなかったのだ、と。私見を交えれば、随分な言い草じゃないかと言いたいところだが(笑)、これは秀逸な表現であり、原作でのジムがまさにこのような存在であることは否定できない。

 

では、今作においてはどうであったか。私は、拡輝くんの演じたジムが、“enough to make it in Glen’s world”、つまりグレンのイメージする世界観を創り上げるために重要なピースとなっていたように思う。演出家の解釈自体の問題が大きく関わっているにせよ、物語を限られた公演時間の型にはめなければならない小説の演劇化で、原作のキャラクターより大きな役割を任されるというのは、実は結構すごいことなのではないだろうか。

 

原作のジムと今作のジムを比較したとき、特徴的な違いはその最期にある。原作で彼は前述のように再度ドリアンに復讐を果たそうと近づいたところで兎狩りの誤射により事故死する。尺の関係であれ以上場面数を増やせないという点、また屋外、それも山中での猟はあのシンプルなセットのみを用いた舞台上で再現するのが難しいという点など物理的な理由はあるにせよ、「ジムがドリアンを庇って死ぬ」という設定はある意味大胆な改変とも言える。なぜならこの経緯が追加されることで、ドリアンのジムに対する態度自体が変わらざるを得ないからである。原作で、厩に安置されているジムの死体を見に行って「これで自分の安全が保障された」と嬉し涙を流すドリアンがなんとも言えず不気味で、ドリアンの魂がいよいよ芯から腐食してしまったことが象徴されているようで印象的だったのだが、今回の作品ではヘンリーからアランに刺された男が死んだことを聞いて、思いつめたような顔をする。そこには単純に自分の命を脅かす人物が死んだことに対する安堵だけでなく、自分を庇った男の死に対する罪悪感に近い動揺や、その死が同じく自分のために発狂した男によってもたらされたものであることを、ある程度重く受け止めている様子が見てとれる。のちにドリアンはこの事件(およびバジルの死)を自分にとって有利なものと捉えるようになるが、あの複雑な表情から察するに、この時点ではむしろ自分自身の罪が底なし沼のように深くなっていくことに対する恐怖や絶望の方が大きいのではないだろうか。この態度の違いは、ジムというキャラクターとその死に様が今作において主人公の設定にまで深く関与していることを表していると言える。

 

例えば姉を愛し心配する気持ちの裏返しとして現れる無愛想な言葉の端々に、またあるいは間違った相手を殺そうとした時に深く反省し謝罪する様子や、そしてそれ以外のあらゆる一行一行から…。グレンがジムという人間の生き様を読み解き、人間性を見出し、役者の身体にその魂を吹き込む。そしてそれが、仲田拡輝のネーチャーと出会い、今作のジムが生まれたのだ。出演者陣は今回グレンの意向で原作(あるいは映画化作品)に極力当たらず、見ても一度までというアドバイスを受けていたと聞いたが、彼がそのようにニュートラルな状態でグレンの描くジムにぶつかっていったこともキャラクターの可能性を拡げるためにうまく作用したのかもしれない。

 

なんにせよ、出番という短い人生のなかで声を発し、動き回り、いきいきと輝くジムを見ていると、「役が役者の中で生きる」ということの神秘について改めて考えさせられたのであった

 

 

 

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