pua nānā lā

おひさまのような花

◆ ROAD FROM PLAYZONE…(5)

 

続いては…

 

ROAD FROM PLAYZONE

     ~Where we were & Where we go~

13/15 M.A.D公演

 

【 set list 】

-OVERTURE-

M1 愛なんだ /V6

M2 きっと大丈夫 /嵐

M3 ライバル /Kinki Kids

M4 STARDUST /NEWS

-MC1-

M5 FUNKY FLUSHIN’

M6 カンペキ!

M7 HONEY BEAT

M8 愛されるより愛したい

M9 真夏の夜の花

-MC2-

M10 Get up!/中山優馬

M11 シーサイド・ばいばい /木更津キャッツアイ

M12 雪白の月 /Kinki Kids

M13 君と…Milky Way /Sexy Zone

M14 愛のマタドール~Bonnie Butterfly(松本)

M15 key of life~マイガール(池田)

M16 Diamond /タッキー&翼

M17 Ladyダイヤモンド /Sexy zone

M18 Love so sweet /嵐

M19 愛はタカラモノ /タッキー&翼

M20 Fighting Man /NEWS

M21 PROMISE SONG /KAT-TUN

M22 果てない空 /嵐

ENC1 スキすぎて /Sexy Zone

ENC2 Still../嵐

 

10/9、池田くんの名前が消えた日。

これまで長年ジャニーズのファンをしてきた中で、昨日までスポットライトの当たる場所にいた人たちが音もなく、人知れず去っていくのを何度も見てきました。そしてそのたびに、彼らを応援してきた人たちが呆然と立ち尽くし、どうすることもできないまま流した涙を見てきました。手をつないで歩いてきた彼らの仲間たちが、まるで何事もなかったように振る舞いながら、離した掌を握った拳を見てきました。

彼らがどんな幕切れを望み、どんな気持ちでステージから降りるのか私にはわからないけど。人生における一番輝かしい時間を惜しみなく捧げ、精一杯会社に貢献し、わたしたちを楽しませてくれたタレントが新しい一歩を踏み出す時に、たった一言の挨拶の機会さえも与えられない現状にはどうにもやるせない感情を抱かざるを得ません。

旅立つ本人にとって、

メンバーにとって、

事務所にとって、

そしてファンにとって。

過去を愛し、現在を忘れず、未来に向かっていくきっかけになるような……

最後にそんな一日があったらなぁ、という思いから書きました。

 

 

それでは以下、公演のレポです。

 

 

【M1愛なんだ】

M.A.Dコールが沸き起こる会場に突如聞こえてきたイントロ。

~ダランラン ダランランラダンダン ダランラン ダランランラダンダン…♪~

松本「みんな一緒に!!!!!」

いえ~~~~~~~~~~~~~~~~!!♡

でました、さっそく最高っていうパターン。いまやM.A.Dと言えば!なこの曲、実はあの玉置浩二氏の作曲なんですよね。さすが、テンションの上げ方をわかってらっしゃるよなぁ…。眩しすぎる夢も 時の流れにいつか消えてしまうのかい?なんてなんだか沈みがちな気持ちをYeah~!となかば強引に前に向かせて、半分開き直ったように愛なんだを繰り返す。そんな自らを鼓舞するような、この曲の力強いポジティブさがすきです。二人のPOPだけどしっかり芯のある声が、歌詞にものすごくしっくりくる。「べいべぇ」の発音とか、本当にたまらなくない?(鼻息)知りたいふれたい見つけたい!~もっとすべてが変わるまで!!生歌でも重なって一つの声に聞こえるほどぴったり合ってしまう声は、二人が同じ歩幅で歩いてきた道のりがあるからこそ。一発目から会場はばっちりM.A.Dカラーに染め上げられました。

【M2 きっと大丈夫】

キャッチーなナンバーが続きます!RAP部分ではEnglish speakerなこたくんがばっちり本領発揮。少々チャラっと振る舞っても頭とお育ちの良さがにじみ出てしまうあたり、櫻井くんとこの人って似ているのかもしれない。(ちょっぴりずんぐりした体形も…)客席の\あさーまで!!/の声の揃い具合を聞いて、この界隈って本人たちだけじゃなくてお客様もしっかり「嵐育ち」なんだなぁと、、なんていうか、自然と一緒にここまで来ているんだなぁと、しみじみ思いました。

【M3 ライバル】

二人組ってずるい。二人しかいないって、それだけでドラマチックじゃん、と思ったナンバー。「ぼくを殺してから 羽ばたくならいいよ、なんて」って。伏し目がちに歌う姿。いけたんってどうにもこういう世界観が似合います。肌が透けるように白くて、消えちゃいそうに儚げなげで。楽しい曲からこういうかっこいい曲へのシフトチェンジが一瞬で自然にできちゃうのも、10年選手の貫録。

【M4 STARDUST】

歌詞とか、メロとか、雰囲気とか。全体的に男の子っぽい曲。サビが特にかな。彼らの歌い方って発音がはっきりしてるから、言葉のひとつひとつが際立ってより一層メッセージ性が強くなる気がする。「手のひらを伸ばしたら 未来つかめそうで」って、背中合わせでまっすぐステージライトに手を伸ばす二人がその先の同じ場所を見てるって、この時はまだ信じて疑ってなかったなぁ……。

【MC1】

ご挨拶タイム。ここぞとばかりにこたぴょんピースとウインクと語尾のハートマークの三連コンボをキメてくるこたくん。「平均睡眠時間は8時間だけど、昨日は緊張して6時間しか寝れませんでした!(十分)」ないけたん。何度も「おまたせしました」「待っててくれてありがとう」と嬉しそうに繰り返す二人の笑顔がとても眩しかったのを、今でも鮮明に思い出せる。

松本「それじゃあ今日は最高な一日にしましょう!…まずは、プレゾンメドレー!!

【M5 FUNKY FLUSHIN’】

「?!?!?!?!?!」プレゾンというワードに敏感すぎるこの界隈のヲタクたち。そして、この曲のイントロがかかると皆反射的に扉付近を見てしまうという(笑)でも実際にいったん捌けたふたりが出てきたのは、ステージセンターの階段からでした。いやぁ、それにしてもこの曲のサビって、どんだけでも無限リピートできちゃうよね。山下達郎氏作曲の至極のサウンドに、PZの思い出を添えて。盛り上がらないわけがないですもん。期待を裏切らず途中からは客席降りも…!「この店のNo.1の幸大です♡」感たっぷりに両手に侍らせたオンナをくるくる回すこたくんと、どこかの国の貴公子のように紳士的に女性の手を取ってエスコートするいけたんのギャップがまさにこのユニットの魅力を表しているなぁと。衣装もこの曲で着てたものだったから、青劇にタイムスリップしたみたいで最高に楽しい時間でした。

【M6 カンペキ!】

まず、出逢えるまでからの繋ぎじゃないのが新鮮だった(笑)出だし「そして」とは??みたいな(笑)この曲は、結局のところこたくんの「きっとぜぇえたいべいべ~♪を聴くために見ているみたいなところあるよね(主観)。見学のかじちかんちゅがきゃぴきゃぴしながら超がっつり踊ってたらしいです。かわいいがすぎる……。

【M7 HONEY BEAT】

衣装があの色違いTENGAじゃなかったのは残念だったけどサイリウム芸懐かしくてたのしかった!M.A.D×V6って鉄板だよなぁ。Aメロ→Bメロ→サビの展開といい、歌詞といい、元気にしてくれるのに涙を誘う。優しくてかっこいい彼氏みたいな、いいとこしかないズルイ曲。「誰かのために生きたって、君は君だよ」なんて、ストレス社会で奮闘するすべての人の心のど真ん中に響くフレーズなんじゃないだろうか…?笑って~♪で自らぷにっと指差したこたくんのほっぺの肉厚感がなんともいい感じでした。そして、この曲でもやはり見学席のThey武道がステージの二人に負けじとノリノリで踊っていたとの情報が友達から(笑)まったくPZカンパニーって、ずっと踊ってないと死んじゃうのかよ。マグロかよ。かわいいかよ。すき。

【M8 愛されるより愛したい】

あぁ~~~これもあったなぁ~~~!ってなった曲(笑)だってPZってさ、もう当たり前に全部好きすぎて、「大好き」くらいだとうっかり忘れかけちゃったりするじゃん。「死ぬほど大好き」とか「ものすごく大好き」だけで容量オーバーっていうかさ。でも久しぶりに「大好き」枠のナンバーをじっくり見るとうっっっわ!!!これめちゃくちゃいいな!!!!!って改めて感動したりするじゃん。それだった(長い)「あーいーしたいまーじーで(パパン!)のこたくんの力強いクラップは健フォーラムでも健在。もともと二人組の曲だから、すごくしっくりきていて、大人の魅力たっぷりで最高でした。よく考えたら歌いながらでも同じ振りが踊れるって、冷静に超スゴイよな…。

【M9 真夏の夜の花(+ふぉ~ゆ~、They武道

†┏┛墓┗┓† 

この世に一片の悔いなし。いや、本当に。

イントロがかかった瞬間、「キャーーー!!」って沸き上がるんじゃなくて、はっと息を飲むように静かになった会場。この空気感がすきだったなぁ。なんていうか、会場全体が共有できてる感じ。いろんな思いを。これの歌詞って、前にもほかの記事で書いたけど、たぶん掛け合いじゃなくて一方通行なんだと思うんだよね。だけど二人が交互に歌うとやっぱりなんだか交わるような、でも交わらないような。微妙な感じが切なくてそこもまたよかったり。

…でもってですよ、この曲の演出はあまりにもずるかった。わたしね、ちょうど見学席が見える席だったんですよ。なにせ勢揃いしてるわけじゃないですか。ふぉゆぜい、どうせめっちゃ踊ってるんだろうなぁって思って、なんとなく見たんですよ。そしたらね…?いないんですよ!!!!驚くじゃないですか。え、途中退場?よりによってこんなタイミングで??って、気づいた瞬間からそればっかり気になっちゃって。なんか予定入ってたのかな。でも、せめて、この曲だけでも見ていけばよかったのに。そう思ってた矢先……。

始まりは月明かりの中

咲いた君に振り向いた真夜中

?!…すぐわかりました。いけこたの声じゃない。

するとどこからともなく現れた背の高い二つの影。脇花からステージの中央に向かってくるその声の主は、ふぉ~ゆ~の福田くんと松崎くんでした。思わず変な声でる会場。

儚げな瞳にその香りに 愛してしまった、ひと思いに

続いて引き寄せられるようにゆっくりと歩いてくるThey武道の林くん。

一夜の恋だと知る由もなく山本くん。

身勝手な夢止めることもなく越岡くん。

君の全てを奪い去った…江田くん。

そう、誰にも知られず辰巳くん。

月明かりのようなライトの下、集まる9人。なんだよこれ…泣くよ………。

松本美しく咲いた花のように

池田僕だけのものに落ちるように

変わらない、飾らない、二度と変わることのない

池田言葉なんか必要ない

松本僕は君を離さない

 

ラスサビは揃って、7人は私服のまま超本域のパフォーマンス。

アウトロで、名残惜しげに捌けていくところまでしっかり再現。

会場、†┏┛墓┗┓†

なにいまの、聞いてない!ってぐすぐす鼻水すすりながら余韻に浸っていると………

【MC2(+ふぉ~ゆ~、They武道

いやいやいやいやいや~~~~wwww

先程のもの憂げな男性陣はどこへ?って聞きたくなるテンションでがやがやと一斉にステージに戻ってくるふぉゆぜい。

福田「みなさんどうですか?!調子の方は。」

越岡「どうですかどうですか、楽しんでますか??(ニヤニヤ)」

山本「やばくない今の?!やばくない、ねぇ?!やっばいわ!!」

松本「…待って、乗っ取らないで(笑)」

林「いやーーーにしてもあっついね。」

江田「…ね。」

池田「いや、ちょっと、聞いて…??」

辰巳「ちょ、みんな!!いったんしぃー!ね?これ、M.A.Dのコンサートだから、ね?」

福田「……あれそうでしたっけ?ごめんごめん。」

松本「いやそうだっけじゃないわ(笑)…いや、でもね、実際ありがたいですよ、じつは…」

ここで、幸大くんから、このナンバーが実現した経緯について説明が。

どうしてもこのメンバーで一曲やりたくて、池田くんと二人でお願いしたと。みんなも、忙しいスケジュールの中で快く引き受けてくれたと。M.A.Dは今はふたりだけど、もともとはここにいるメンバーがみんなで守ってきてくれたグループで、単独公演は過去の自分たちの夢でもあったと。だから今日、残ったメンバー全員でその夢を叶えることで、本当の意味でそれぞれが “M.A.D”に区切りをつけて、それぞれの未来にまた一歩進んでいけるんじゃないかと皆で話し合ったと…。

すすり泣く声とともに大きな拍手が沸き起こる会場。なぜか誰よりもうるうるしているザキさん。辰巳くんも「いや~これはずるいわ。みんな泣くなよってかっこよく言いたいとこだけど俺もふっつーに泣いてるわ(笑)」とシャツの袖で涙を拭う。相変わらず「やっばい…」しか言わないやまりょも鼻声。口々に「いろいろ思い出すよねぇ」としみじみしている姿を見て、やっぱりバランスのいい9人だよなぁと思った。歌っても、踊っても、喋っても。この人たちがステージに揃うとこんなに安心感があるのか、と、なんだか改めて驚いたというか。長い間、楽しいこともつらいこともたくさん共有してきた大人の男の子たちの、色んなことを引き受けて乗り越えてきたからこそ醸し出すことができる、穏やかな余裕。そりゃあ沼と呼ばれるわけだ、舞台班。でもこんな心地良い沼ならもういっそ開き直って一生浸かってたい(悟り)。

最後はこたくんの「それじゃあ皆さん、もうすこしだけ9人の “M.A.D”に付き合ってもらえますか?!という問いかけにYesの代わりの歓声を返して、後半戦へ。

【M10 Get up!(+They武道

“Nobody can chain!Now make up your mind!!”

一旦暗転して再びライトがついたときにはふぉ~ゆ~が捌けてて、あとの5人はしっかりサングラス装着wwwいや、かっこいいんだけどさ。なんか個人的にはこういう系統は韓流の方々に任せとけばいいのでは?とか思ってしまうのよ…(笑)それにしても、ダンスは歌いながらなのに相変わらずキレッキレでもうさすがの一言でした。こういう勢いある振りは、いけたんや林くんのようにすらぁっとしているよりも、こたくんや江田くんみたいなわがままBODY()の方がより映えるなぁと感じました。なんていうか勢いが。褒めてます。余談だけど、「イッチバンタイセツナモノウォーーー」のとこすきだ。サビ→Cメロのショートver.だったけど、十分堪能できました。

【M11 シーサイド・ばいばい(+ふぉ~ゆ~、They武道)】

ふぉ~ゆ~再び登場。??って人もいれば、「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああ」ってなった人もいるであろうこの曲(私はもちろん後者)、知る人ぞ知る木更津キャッツアイの劇中歌。当時番宣かねてキャスト勢で歌番組でてたのがそれはもう本当に楽しそうで、いかにも男の子!って感じでかわいく大好きだったんだけど、忘れかけていたこの名曲をまさかここで聞けるとは!名選曲にもほどがあるだろぉ!!歌詞が彼らの過去・今・これからとリンクしすぎていて、似合わないサングラスに一度引っ込んだ涙がまた滲む。

かわりばえもない場所に飽きて 当たり前すぎる窓開いて

もーここには帰れない マジでばいばい

それぞれ次第に離れ離れ ばかっぽい顔で別れまたね

もーここには帰れない だからばいばい

エモくなりすぎないぶっきらぼうな言い回しの歌詞が逆にセンチメンタルで秀逸。

松本「フォーラムの景色に!」\やっさいもっさい!!

池田「過ぎていく足並!やっさいもっさい!!

ってここぞとばかりにわいわいがやがやするアラサー集団かわいすぎない??

永遠とか絶対とか言葉なんてもー口にしないよだって大人なんでしょう?

でも絶対に時は僕らを刻み 永遠にしるす俺らの光 ばいばい、またね

RAP部分も超泣かせる歌詞なのに、テンションあがって噛み倒すMCザキにみんな爆笑しちゃう感じもすごい楽しくて、楽しすぎて切どうしようもなく切ない時間が過ぎていく。

いけこたふぉ~ゆ~、They武道ありがとう!!

ふぉゆぜいありがとうございました~~!!!

 

………。

そんなこんなでふぉゆぜいが捌けてからの、再びインターバル。

池田「嵐が去りましたね(にこにこ)」

幸大「嵐だったね~うるさかったね~~(笑)みんな大丈夫??」

池田「大丈夫ですかぁ?(にこにこ)」

そしてここで、グッズの「プレゼント」の説明が(※ROAD FROM PLAYZONE1参照)もちろん9割のお客さんが持参してて口々に\買ったよーーー!!/と。こたくんのウインクといけたんのつぶらな瞳が実写で映し出されたアイマスクを皆が頭につけたり首にかけたりしてる光景はなかなか異様で、「ちょっと待って、冷静に見るとやばいな(笑)怖い(笑)」「こっちみんなwww」「なにこれ??」って説明してほしいのはこっちだよ…状態だったんだけど、こたくんが真剣モードになって「僕たちね、歌がすきなんですよ。プレゾンとかでも、M.A.D二人とも声いいねって褒めてもらうことが結構あって。でね、次のコーナー(コーナー制だったの…?)ではちょっと、ダンスを封印しまして、バラードを聞いて頂くんですけど。感覚って、一つをシャットアウトすると、他が研ぎ澄まされるって言うじゃないですか。…え?嘘じゃねーよ笑(この前列の空気読まずに\うそー!!/とか叫ぶなれなれしい客の距離感に合わせてわがままな彼女をたしなめるように落ち着いた声で答えてあげるやつかっこよすぎるずるい)だから、これからそれを使ってもらって。あ、こうたくんのかっこいい顔が見えないなんてやだ!とか見てない間にいけだくんが台宙してたらどうしよう!って気持ちはわかるんですけどぉ♡、まだ買えてないって人は目をつぶって頂いてね、ぼくらが目あけていいよ~って言うまで……魔法にかかってくれますか?」と。なにそれ…あんまりよくわかんないけどとりあえずかっこいい……。横で終始菩薩笑顔で頷くいけたん。目をハートにして\はぁ~い♡と返事をするオンナたちに「いいこ♡」とか言うこたくん。いざ皆がアイマスクつけると「これ俺らが笑っちゃうなwww」と再び草生やしたりもしつつ、くすくすする会場が二人の「シーーー…」で静まり返ったところであの曲のイントロが…

【M12 雪白の月】

まず、こたくんの言ってたことはほんとでした。目から入ってくる情報がないと、余計なことを考えないというか…より素直に、ダイレクトに、声が脳に響く感じ。これからも時々コンサートで…まぁ、やらないと思うけど(やっぱ顔が見たい気持ちが勝っちゃうよね…笑)でも、悪くないなぁと思った。そして、この曲ですよ。これぞキKinki Kidsなマイナー調と世界観。失恋バラードの王道。「雪白」は文字通り「雪のように白い」色のことを指す言葉だけど、感情のこもった二人の歌声を聴いていると追いつめられるという意味の「切迫」にもかかっているような気がして、なるほどなぁと思ったり…。自分たちで「得意だ」とハードルを上げただけあって(笑)難しい箇所もきれいに歌いこなしてました。サビの入りの「そーらーにー」の絶妙な溜めの揃い方と二人の歌声の心地いい溶け込み具合なんかは、本家に負けずとも劣らずだったんじゃないかなぁ。そしてアウトロが終わって、しばしの沈黙…。え、なにこれ、アイマスクはずしていいの?まだなの??と困惑していると……

【M13 君と…Milky Way

~タラララン タララ タラララン タラン♪ざわざわっとする会場にこぼれだしたピアノの音。とっさに静まる会場。生演奏なのは音の感じでわかって、え、なに、どっちかが弾いてるの…?って、正直アイマスクをとりたくて仕方ない。どうしよ、ちょっとだけ覗いていいかな?(笑)なんて思っていたのも束の間、

時間の鍵が解けた夜空に あんなに星があふれているよ…」

かすかな足音と、こたくんの声。

何?何の曲?なんかよくわかんないけどかっこいい…すき……♡状態の客席。

「「過去と未来を繋ぐものが 僕たちの心にある

かーがーやーくみるっきーうぇーーーーい!!で一気にあ~~~~~ってなる会場。これね、よくわかんないけど聞いたことあるわ。うん。なんだかんだアイマスクつけたまま聞いてた。なんであえてのこのチョイスだったのかはわからないけど、なんか、この曲、めちゃめちゃM.A.Dにあってたね?!

松本「なんでもできる」池田「かならず

きみのためになら

キザな歌詞をさももっともらしく歌いあげるこたくんと、包み込むように優しい声でハモるいけたんのハーモニーがこの上なく心地よくて。違う種類の王子様って感じでとてもよかった…。

そうさ、Just only you……

たっぷり余韻を味わった後のありがとうございました!を合図にそっとアイマスクをとると、徐々にクリアに見えてくる景色の中には、安堵したような表情でピアノに向き合い大きく息を吐くいけたんが。再び沸き起こる拍手にはにかみながらもう一度立ってお辞儀してたけど、その手がまだすこし震えているようで、顔も真っ白で(いつもか)、でもすごくうれしそうで。一気にすべてを把握してなんかもういろんな感情が一気にぶわぁぁぁっとこみ上げつつも、これ以上ないくらい暖かい拍手を送る客席。一体何回ジーンとすればいいんだ今日は…!!

【M14 愛のマタドール~Bonnie Butterfly(松本)】

こたくんソロコーナーは雰囲気一変、彼の魅力を存分に生かせる大人っぽくてセクシーな曲をメドレーで。もうね、王者の貫録を感じましたよ!1曲目は愛マタ、「抱き合うのに、恋なんていらない」by King Kota。まっすーパートの掻き分け奪う熱いキッスも……のエロみがすごすぎてイヤフォンで聴くと毎回本当に不意打ちでキスされたレベルの衝撃を受けるんですが、こたくんはなんていうか、さらに、こう、ねっとりとしていた…。なんつー……。そして、2曲目はこれまた違った色気をまとってのボニバタ。冒頭”If you want to feel the same I do, …“ の流暢な発音はさすが。それをなんでもないように軽くステップ踏みながら歌うから悔しいほどかっこいいよね。この人に「悪い遊びを教えてあげるよ?なんて言われてオチないオンナなんているの?!いないね?!?!…バックに六本木のネオンが見えた数分間。

【M15 Key of life~マイガール

こたソロが終わって暗転した会場、再びライトがつくとメンステ中央の階段上にスタンバイしてたいけたんがいきなり台宙披露!!今まで見た中で一番レベルの高さだった気がするんだけど、あれってギネス申請したりできないの…?思わずひぃって声でてしまったんだけど、当の本人は着地音さえさせずにふわっと降りて歓声と拍手に微笑で応えていたよ…すごい超えてこわい………。1曲目はKAT-TUN中丸君のソロナンバーから。これもどこから引っ張ってきたんだ感すごくて最初びっくりしたんだけど、いけたんの雰囲気にゆっちサウンド(中丸君のソロ特有の女子ドルっぽいメロ×甘切ない歌詞×シャラシャラキラキラ系アレンジを勝手にこう呼んでいる)しっくりきすぎていて!!ギリバラードじゃない、しっとりしてるけど踊れるこの感じってやっぱりいいんだよなぁ。高めのキーも綺麗に歌いこなしてました。2曲目はマイガール。続けて切ないラブソングで攻めてくるなんて。しかも見せる表情がね、伏し目がちなまつ毛が無性に美しくて。悔しさとか悲しさとか懐かしさとか、そういうの全部引き受けて、抱きしめて歩いていく覚悟をした上でそっと優しく微笑んでいるような。本当に笑顔をしていたので、思わず「何アンタいい演技するじゃない!(なぜかオネエ口調)」って。それか、もしかしたら、なにか思い出す恋があるのかしらなんて。どっちにしろ、おいおいいけたんやりよるな……!とのんきに思ったりしていたのだけど………

愛してたこと 愛されてたこと君が教えてくれたkey of life

壊れない過去 きれいな思いで心の中に並べて…」

戻る場所がここではなくとも忘れることはないだろう

とか。

瞳を閉じれば 君と過ごしたあの季節が思い浮かぶ

ありがとうの想いを伝えたいよ そっと君のもとへ

 遠く離れてしまっても思い出に満ちた未来へ

とか。

彼が、誰に向けてこのメッセージを伝えたかったのか。何を思ってこの曲を選び、どういう気持ちで歌ったのか。どうしてあんなに優しい瞳で客席を見たのか。今なら、わかる気がします。

【M16 Diamond】

誰もいなくなったステージをぼんやり見つめながらじんわり暖かい余韻に浸っていると…

I want it love!!!

ドラキュラマントで現れた二人にまた会場ぎゃーーー♡♡♡ですよ。こういう衣装、嫌いなひといるのかね……いないよね………。(※タッキー&翼2011・OUR FUTURE、バックのふぉ~ゆ~参照)「この世界中で僕らだけが見つけた天使のようさ」なんて、こういう中2っぽい世界観の歌を、かっこいい人がかっこよく歌いかっこよく踊ることで最高の状態まで昇華させる現象に名前をつけたい。そして忘れちゃいけないのは、この曲振り付けはあのTravis!!もう、やっぱり一味違うんだよなぁ、どうしても。(決して某サンチェ氏をdisってるわけではありません)オリジナリティーやインパクトがあるのはもちろんだけど、何気ない音の処理のかっこよさがやっぱり際立つんですよね。また、数えきれないほど彼の振りを踊ってきてる二人だから、どこをとっても身体の使い方がこなれているというか、とにかく上手で。「ここすき!」「あーここもいい♡」「わーんいまのもだいすき(泣)」と心の声が思わずだだ漏れてしまったよ…。あと余談だけど、この曲のサビ部分の歌詞で「君のためになってハッピー♪」って箇所突然ずいぶんキュートだなぁと前々から思ってたんだけど、「君のために鳴ってるHEART BEAT」だったのね……なにそれかっこいい……。こたくんのgood pronunciationのおかげで気づけました(笑)最後は\I want it love!!!/で暗転。

【M17 Ladyダイヤモンド

暗転中にマントを脱いで、白シャツボタン全止めに蝶ネクタイ、サスペンダーまで仕込んでずいぶんおっきなおぼっちゃまでちゅね~♡って言いたくなるスタイルでこの曲。キャッチーさが突き抜けてる。なんか、踊れちゃうよねこれ。みんな突拍子もない選曲にあっけにとられつつも一緒にれいでぃ♪れいでぃ♪してました。だいやもん♪のとこでこたぴょんポーズ繰り出すこたくん。パート割は「どうしたんだ、このDokiDoki~」がいけたんだったんだけど、なんか風磨くんパート歌ういけたんって、冷静に考えるとジワらない???

【M18 Love so sweet】

松本(潤ではありません)「ラスト盛り上がっていくぞ~~~!!」

ウォオ、ウォッウォッウォッオ~~イェイイェイイェ~♪

このラストにかけての数曲流れはあれですね、名づけるならスーパーアイドルメドレーですね。SPIN氏の歌詞ってなんにも考えずにさらっと聞いても耳触りがよくて、じっくり聞くとぐっとくる深みがあって、本当にすてきだ。サビの入り、「思い出ずっとずっと、忘れない空」あそこのぐぅっと感情を揺さぶられる感じ、胸のときめきの正体は一体なんなのか…!アレンジとかコード進行には目立った特徴がないかなぁと思うんだけど、それ以外のあらゆる部分、たとえば歌い手自身のパーソナリティーだったり、衣装だったり、振り付けやパフォーマンスだったり、タイアップのイメージだったり。あらゆる要素が絡み合うことではじめて曲が完成するのが、ポップスシーンの面白さだよなぁと改めて。きらっきらスマイルの二人を見てたら、アイドル応援していてヨカッターーー!!!と世界中に叫びたくなりました。

【M19 愛はタカラモノ

スーパーアイドルメドレー3曲目はこちら。いやいや、これも鉄の板ですよ。そして3曲連続お客さんも一緒に踊りましょう系の曲。この曲の中盤あたりでそろそろ腕に乳酸たまってヤベェってなってたババアは私だけですか…?体操のおにいさんっぽいいけたんと、おばさんキラーのエアロビトレーナーっぽいこたくん両者とも大変すてきでした!「基本Goin’で…」\イっちゃって!!!/ではかじちかんちゅの声がわりと盛大に会場に響き渡ったり。ピンポイントだけど、ことのは~♪のとこの振りがなんかすきで見るたび滾る。こたくんの二の腕みてちょっと謎クリエのモロササイズ思い出したのは内緒です…♡

【M20 Fighting Man】

こうやってさ、コンサート終盤に盛り上がる曲が続くとさ、わくわくするし楽しいんだけど、同時に「やばい終わっちゃう><」っていう焦燥感でセンチメンタルな気分にならない?なんか、きゃーきゃー盛り上がりつつ心のどこかでしんみりしてしまうというか。まさにそんな気分で聴いてたこの曲。

Don’t think feel! Bring it on!!

池田「時は止まらないから」池田「覚悟決めてこうぜ

ここでも炸裂するこたくんのウインクビーム。怒涛のラストスパートも佳境に入り、会場の盛り上がりはいよいよ最高潮になっていたのですが……。

【M21 PROMISE SONG】

曲入り前にこの曲のオルゴールverが流れる中で挨拶。

松本「みなさん、本日は誠にありがとうございました!!」沸き上がる拍手。.

松本「えー…突然ですが。ここで、相方の池田から、すこし皆さんに……お話をさせてください。」

なんだかこの場にそぐわないような畏まった空気にざわざわっとする会場。え、なに……?

池田「はい……、改めまして、みなさん、今日は本っっ当にありがとうございました!!」拍手。

たのしかったですか?といつものようにニコニコ客席に声をかけたあと、少し詰まりながら、それでも穏やかに話し始めた彼の言葉。その内容は、きっとそこにいる誰もがすぐに信じることができないものでした。

この公演が終わったら、事務所を退所すると。なんだか呆然としてしまって、周りはみんな泣きだしてて。あんまりちゃんと覚えてはないんだけど、彼はしっかりとマイクを握って、ステージの真ん中でいっぱいにスポットライトを浴びて、これまでの活動のこと、仲間やファンの人に対する想い、そしてたった一人残していく「メンバー」のことについて短い言葉で語った。こんな冗談言うわけないのはわかってるはずなのになんだかどうしてもぴんとこなくて、思わずステージの隅っこで見守るこたくんの表情からその真偽を読み取ろうとしてみたけど、その目を見て「あぁ、本当なんだ」って思った。二人はしっかり向き合って、別々の道を歩いていくことを決めたんだなぁって。話し終えた彼が「そんな泣かないでよ」とでも言いたげにちょっと気恥ずかしそうに眉を下げて笑った後お辞儀すると、会場はもうみんな声あげて泣いてて、このままじゃ水たまりできちゃうんじゃないかなってくらいで。そんな中、入れ替わるようにステージの真ん中に立ったこたくん。

松本「みなさん、改めて今日はありがとうございました!……大丈夫?泣きすぎだよ??そんなに泣いたらせっかく可愛くしてきてくれてるのに台無しだよ?(笑)」

涙は止まらないけど、いつもと同じテンションのこたくんになんだかほっとしてちょっとくすくすしたファンの子たちを見て、こたくんも一瞬安心したように微笑って、そのあと、覚悟を決めたように一呼吸置いて話し出す。このことは、いけたんから相談を受けて、二人でもたくさん話しあって、その上でお互いの意思を尊重することにしたと。今後のことはまだわからないけど、自分はこれからも事務所に残って活動を続けると。最後に「M.A.Dの公演は、もしかしたら、今回が最後になるかもしれないけど!皆さん松本幸大をこれからもよろしくお願いします!!」潔く頭を下げ深々とお辞儀をしたあと、顔をあげてこたぴょんポーズするこたくんがいけたんの方に歩み寄り、肩を組んで再びステージの真ん中にふたりでもどってくると会場からは今日一番の拍手が。「がんばって」とか「おつかれさま」なんて軽率に声をかけられない、だけど、ふたりの全てを称えたい。そんな気持ちを込めて、精一杯に。きっと、客席みんなが同じ気持ちだったんじゃないかなぁ。これだから、舞台班の現場ってやっぱりすきだ。堪えきれないとでも言うように涙を流しながら二人を見守っていた見学席の面々も拍手を盛大な贈る中、こたくんから「それじゃあ最後まで、楽しんでいってください。PROMISE SONG…」と紹介があり、曲へ。

FAREWELL別々の道で 同じ色の花をまた探そうよ

  道に迷いくじけそうなときに しるしになるように…

時々自然に視線を交わしながら、お互いに向けるように。しっとりとでも力強い二人の声が重なって、この瞬間を名残惜しむように会場に響き漂う。

【M22 果てない空

本編ラストはこの曲。

積み重ねた言い訳より ありのままを信じてみよう

  嘘だらけの幸せより 素顔のまま微笑んでいよう

大人の男の人が、自分の手で未来を選ぶ瞬間。額に汗が煌めいても目に涙が光ることはなくて、笑っていて、あぁ、なんてかっこいいんだろうって。

飛べない自分を変えていこうか

  踏み出して何度でもやり直そう

違う未来を見つめながら同じ色に輝く二人の瞳に、それぞれの果てない空が映るのを見た。

 

【ENC1 スキすぎて】

センチメンタルな空気を一掃する破壊力の今回の課題曲(笑)

泣きすぎてぼろぼろになった顔のまま必死に腕ぐるぐるする若い女性の集いとは……

あいあいらびゅー♡

松本「いいから俺についてこいよ(イケボ)キャ------!♡♡

あいあいらびゅー♡

池田「みんなの笑顔忘れないよ(ニコッ)ウワーーーーーーーーーン><

あいあいらびゅー♡

いけこたいままでM.A.Dをありがとうございましたー!!

もう悲しいのか楽しいのかわからないし、本格的に腕パンパンだしでだいぶ混沌とした感情のまま、M.A.D最初で最後の単独公演は本当に本当にラストの一曲へ。

【ENC2 still..】

イントロがかかるともうそれだけで泣き崩れる会場。

この日のお客さんたちは、きっとこの数十分間一生分の涙を流したに違いない

松本「君は君でっかく描いて

池田「僕はここから成功を願ってる

松本「待ってるだけじゃ明日はないから

池田「動いたここじゃまらないから

向き合って歌う二人。

松本「先の見えない暗い道路も それがたとえ迂回路でも

池田「今は少し二人ともつらい表情しまっておこう

 

背中合わせになる。ちぐはぐなようで絶妙な、このバランスがすきだった。

どうか二人のこれからの日々が、

思い出よりもっともっと美しいものでありますように。 

 

抱えたものの多さに潰れそうなその日は思い出して

ずっと繋いできたその手は嘘じゃないから

戻れるはずもない日が愛おしいよ

でも明日も僕たちを待っている

何処へだってまだいける…

  

池田くんの4695日間と、

二人の守ってきた“M.A.D”に敬意を表して。

 

現場からは以上です!!

  

 

end.